まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

歌舞伎座

いつもは千穐楽近い日のチケットを取るんだけど、今月は作品展が始まる前に、と早めに歌舞伎座へ。以前、うっかりして会期中のチケットを取ってしまい、手芸コーナーで販売もあるのにその日は在廊できず迷惑をかけてしまったので、それ以降は気をつけている。

このところ三部制のうちどこかひとつをサボることが多かったんだけど、今月は久しぶりにフルで観劇。十二月大歌舞伎の第一部は猿之助の「伊達の十役」。タイトル通り猿之助が10通りもの役を早変わりで演じ分ける。

猿之助の政岡に市川右近くんの千松。右近くん、もう11歳になったのねぇ。千松・鶴千代ともにずいぶん大きいと感じてしまったから、そろそろギリギリかな。巳之助の八汐が憎々しくていい。十役もあると、どれかひとつぐらいは取ってつけたような違和感があったり、この役はちょっと、と思う役があったりしそうなものだけれど、猿之助は早変わりの慌ただしさすら感じさせず、どれも本役でいけちゃいそうなのがすごい。

家を出る前にしっかり腹ごしらえをしていなかったので、終盤でお腹が鳴ってしまうほどだったものだから、第一部の終了後にはナイルレストランでムルギーランチ。

第二部の「男女道成寺」は、勘九郎白拍子花子に右近が白拍子桜子実は狂言師左近。二人の役を入れ替えても問題なくできちゃいそう。続く「ぢいさんばあさん」では勘九郎が伊織の役で菊之助と夫婦を演じ、40年近く離れ離れで暮らし、ようやく再会する夫婦を迎える若い甥を右近。性別も年代も違う役を続けて演じて、なんの違和感もないんだものねぇ。「ぢいさんばあさん」を初めて観たのは孝玉コンビ。亡き勘三郎玉三郎の舞台も忘れがたく、勘九郎は特に声や台詞回しが勘三郎によく似ていて、思わず涙がこみ上げてくるのはこの作品のせいなのか、勘三郎への想いなのか、いや、両方か。

タリーズで時間調整をした後、第三部は、松緑七之助の「吉野山」に玉三郎七之助の「紅葉狩」(信濃路紅葉鬼揃)と踊りが続く。ちょっと意識が飛んじゃった場面が…。

帰りに北千住駅構内のスタバに寄り、ポイントがたまってもらえた eチケットを使い、作品展でお客様にコーヒーを出すとき用にインスタントコーヒーの VIA を2箱。

くるみブローチばかりせっせと作り、お花のブローチは試作品をいくつか作っただけなので、歌舞伎座でも幕間の時間に針を動かしていた。試作品はダイソーのリボンフラワーを2つずつ付けたものだったんだけど、同じダイソーで白いレースの花(大小のセット)を見つけ、その大小をひとつずつ縫い付けてみた。そのあと、リボンフラワーのほうも試しに3つまとめて縫い付けてみたら、2つだけよりずっといい! それで、帰宅後に2つで作った試作品のキットをはずし、花を増やしてから付け直してみると、ピッタリはまってくれた。よしよし。

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