まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992011-07-22

朝方に寝て5時間ほどの睡眠をとり、3時すぎに家を出て東銀座へ。まずは東劇へ。METライブビューイングの過去のシーズンがアンコール上映されることになり、まだ観ていない作品があるので嬉しい限り。4回分の割引券を買い、その場で各4作品のチケットと引き換え。9月末のお楽しみ♪

そのあと演舞場へ。七月歌舞伎の夜の部。千秋楽より前なんだけど、今月はチケット購入に出遅れたから仕方がない。2列目の右寄りで、椅子が並んだ真ん中辺だったから出入りに苦労しちゃった。

「吉例寿曽我」はなんだかチグハグな印象だったなぁ。右近の猿弥の立廻りの場面が長い長い。全体の筋から言ってもそれほど重要な場面ではないのに、あんなに長い時間をかけて闘う必要はないんじゃ? 階段で絵面に決まった状態でのがんどう返しは見どころのひとつだったけども。もともと曽我物は様式美を見せるだけの幕になりがちな作品だけれども、今回は特にその傾向が強く、初めて観た人はわけが分からないうちに終わっちゃったんじゃないかなぁ。

海老蔵の「春興鏡獅子」にはビックリ。美しい小姓の弥生から荒々しい獅子へと変わるこの踊り、基本的に立役の人が踊れば獅子のほうがいいし、女形の人が踊れば弥生のほうがよく、それぞれもう片方はイマイチになりがちで、海老蔵も前に観たときは弥生の表情が険しくて怖かったのだけれど、今回の弥生は別人のよう。身体の動きには男っぽさが残っているものの、とにかく表情がやわらかいので驚いた。そして後半、獅子になってからがいいのはもちろんだけど、とにかく毛先の動きがとってもキレイ。髪洗いや毛振りの場面だけでなく、ちょっと動くだけで揺れる毛先がとても美しく見えた。そしてこちらも表情がいい。やっぱり魅せる人だなぁ、とうっとり。最後の毛振りは途中で歓声と拍手がわき起こり、最初から数えていたら96回。惜しいっ!

ものすごい運動量だろうに、そのあとすぐに「江戸の夕映」で海老蔵は小六を演じる。前回、松緑が好演した大吉の役を團十郎。年齢的なバランスとしては松緑のほうが合っていたけれど、息子を守ろうとする意思のようなものを感じる。松平掃部は左團次さん。左團次さんはねぇ、旭日双光章を受賞したんだよぉ。嬉しくって、インタビュー記事をスクラップ♪

帰りに銀座薬局で、ムーミンショップのサイトで迷ったあげくに買わなかったグッズを見つけてしまい、購入。見ちゃうとねぇ (^_^;)