まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992011-03-25

夕べのうちに終えた英訳の見直しと修正を済ませて送信。「早くてビックリ!」とクライアントのお言葉。「期末なので、できれば請求書を早めに」とのことなので、すぐに作成。そかそか、3月末なのね。

夕方から3日連チャンで東銀座へ。でも今日は新橋演舞場ではなく東劇で、メトロポリタンオペラのライブビューイング「タウリスのイフィゲニア」。最終日で結構な入り。19時開演。

開幕前にゲルプ総裁が観客の前に出て、主役のスーザン・グラハムとプラシド・ドミンゴがひどい風邪を押しての出演であることを告げ、寛容と理解を求めるコメントにあたたかい拍手。いざ舞台が始まると、風邪だなんて言わなければまったく分からない素晴らしい歌いっぷりだったのだが、幕間のインタビューでは確かにつらそうで、黒い衣装のスーザンは黒いハンカチを胸元に隠しておいて nasal emergency (鼻の緊急事態)に備えたと笑顔で語りながらも、咳が始まると止まらないぐらいに調子が悪そう。それでもあの声、あの声量。すごいなぁ。

ギリシア神話のストーリーで、スーザンが演じるイフィゲニア(フランス語での上演で、フランス語ではイフィジェニー)は、ドミンゴ演じるオレストの姉。実際にはドミンゴが父親でもおかしくない年齢で(歌舞伎でも珍しくないことだけど)、インタビューでは、なぜか恋人役などは回ってこなくてこんなのばっかり、と笑い飛ばしていた。スーザンは明るくて楽しいなぁ。

ばらの騎士」のコミカル&ロマンチック路線とまったく異なる悲劇で、舞台装置の転換はまったくなく、最初から最後まで祭壇のある部屋のみ。詳しいストーリーは割愛。月の女神ディアーヌも登場し、神話の世界では神々が実在のものとして人々の前に姿を表し、その声が直接届いていたという、観念的にだけ分かっていたことが舞台上で繰り広げられていて、そこでは信じるも信じないもなく、神々の存在は疑いようのないものだったのだなぁ、と考えながら観ていた。濃密な2時間半余り。大満足。

この日のバッグは、ネットで買って届いたばかりのエスニック調のワンショルダーリュック。外側にポケットがあればもっと使いやすそうだなぁ、と思ったので、帰宅後に以前、手織りのワークショップで購入した木枠を引っ張り出してきて、麻糸を貼り、ポケットを織ってみた。バッグの織地と同じ色の糸というわけにはいかないものの、素材や風合いは同じ。織るのは簡単だったけど、経糸の余りを1本1本、織地に織り込んで始末するのが大変だった〜。