まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992011-03-24

プリンタメーカーのサポートセンターとメールのやりとりを繰り返しているのだけれど、今のところまだスキャナ機能は使えないままなので、クライアントに状況を説明し、今回は押印した請求書を郵送することで了解してもらった。このままだと困っちゃうなぁ。

メーカーに問い合わせをしている間に日数が経ってしまったので今日の日付で作り直し、出かけるついでに投函。昨日に続いて新橋演舞場へ。夜の部。昼の部よりちょっと空席が少ないような気がする。

源氏物語」より「浮舟」。少なくとも「あさきゆめみし」で内容は知っているはずなんだけど、ほとんど忘れてしまっているなぁ。タイトルロールは菊の助で、昼の部の2つの役とはまったく違う上に、あどけない少女から恋を知った女への変化を鮮やかに見せる。匂宮は、役柄的には菊五郎でもいいように思うけど、それだと力尽くで浮舟への想いをとげる場面が父子で倒錯しちゃうからねぇ。実のある裁き役の多い吉右衛門が軽々しい女の役を楽しそうに演じ、堅物を絵に描いたような染五郎の薫大将との対照もいい。舞台装置も美しく、あでやかな平安絵巻として楽しめた。

「水天宮利生深川」通称「筆幸」。幸四郎の幸兵衛はいい。中村屋とは対照的に町人より武士の人だから、時代の変換に取り残された武士の悲哀がよく伝わってくる。隣の席の女性は「浮舟」が終わるとすぐに帰っちゃったけどね。姉娘は誰かと思ったら梅丸君。ちょっと声がつらそうだったけど、変声期が近いのかな。妹娘の吉太朗君もけなげで愛らしい。長屋のおばさん達(紫若さん京蔵さん)も、芝居が終わってもずっとあのままお喋りを続けていそうなリアルな生活感があっていい。彦三郎の因業金貸しと権十郎の胡散臭い代言人にはぜひキャラクター賞を。

六代目歌右衛門十年祭の追善、夜の部は梅玉福助の「吉原雀」。この二人が同時に襲名してから来年でもう20年になるのねぇ…と感慨にふけりながら観た。幕切れが吉原仲之町の桜の背景なのは華やかでいい。

工事中の歌舞伎座の前を通って駅へ。帰宅後、終わったばかりのコンブリオをオンデマンドで聴きながら、英訳を仕上げる。遊んだ後は、しっかり働かないとね♪