まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992010-10-25

案の定、スムーズには寝付けなかったものの、なんとか途中で目が覚めることなく8時すぎまで熟睡。9時半すぎの電車で東銀座に向かう。

新橋演舞場にて錦秋十月大歌舞伎の昼の部。幕開きは「頼朝の死」。父頼朝を慕いその死の真相を知らされずに苦しむ頼家を当代の決定版というべき梅玉三津五郎も八十助時代に演じているものの、梅玉だとまるでこの人に当て書きしたかのようにピタリとはまる。母政子に弟の魁春。二人の父歌右衛門もはるかに年上の寿海の頼家に政子を演じていて、顔をほとんど頭巾で包んでしまうこともあり、若さはそれほど邪魔にはならない。錦之助の重保に孝太郎の小周防。左團次さんの広元が初役とは意外。頼家が御簾の向こうで柱にもたれ月を眺めている場面は、何度観てもそのつど、美しいなぁ、とため息が出る。

三津五郎・巳之助父子の連獅子。父が仔獅子を谷底へ蹴落し、駆け上がってくる仔獅子をうれしげに迎える場面は、やはり実の父子で観ると格別のものがある。後半、三津五郎に疲れが出たのか、巳之助の方が毛の流れが美しかったので驚いた。

ラストは「加賀鳶」。團十郎の梅吉に仁左衛門の松蔵。さらに花道にズラリと居並ぶ鳶のしんがり左團次さん♪ 続く道玄の幕は暗くてあまり好きではないのだけれど、薄汚くなりがちな道玄が團十郎だと明るくおおらかで、驚いて目を丸くする表情がなんともいえず、楽しく観られた。

歌舞伎座前の岩手銀河プラザが12周年だって。オープン当初を覚えているだけに、もうそんなに経つのだなぁ、とビックリ。演舞場でアズキもなかアイスを食べたのに、ついつい岩手銀座プラザの名物、小岩井のソフトクリームも食べちゃった。いけないわ〜。写真は、演舞場そば食堂の山かけうどん♪