まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992010-09-17

夕べ和訳をしながら疑問に思ったことがあり、自分では判断がつかず、しかも訳文全体に関わることだったので、質問メールを送っておいた。その返信が早朝に届いていた。いつも即効で、しかも的確に答えてくれるので、とても仕事がしやすい。

できれば一気に仕上げてしまいたいところなのだけれど、夕方5時半がリミット。急いで身支度を整え、駅前6時ちょうど発のバスでかつしかシンフォニーヒルズへ。コンチェルト・クラシック・ウィーン(これは英語そのままのカタカナ表記。チラシ等ではなぜかウィーン・コンチェルト・クラシックと逆になっている)のコンサート。ナビゲーターがいて、解説だけでなく指揮者のレオポルド・ハーガー氏の通訳も務める。オープニングは第一部が「フィガロの結婚」序曲、第二部もオッフェンバックの「カンカン」とアゲアゲで、オッターヴァでもよく耳にするなじみのある曲のおいしいとこどり。私のような初心者には親しみやすく楽しめるプログラムだけれど、詳しい人には物足りないかもしれない。

プログラムのラストはハイドンの「告別」。ハイドン公爵家に仕えていた当時、毎年春から夏にかけて湖畔の離宮ですごす公爵に同行させられ、楽団員たちも家族と離れ離れ。ある年、気まぐれな公爵が2か月も滞在を延ばすと言い出し、楽団員に泣きつかれたハイドンが家族のもとへ帰りたいという彼らの願いを公爵に伝えるために考えたという演出そのままに、曲の後半、ひとり、またひとりとステージを降り、どんどん人数が減っていく。バイオリン数人と指揮者だけが残る頃には照明も暗くなり、バイオリンが2人だけになったところで指揮者までもが立ち去ってしまった! 残った2人も立ち上がり、ごくごく静かな旋律を奏でながら退場。面白〜い! 実際、公爵も彼らの思いをくんで休暇を与えたそうな。さもありなん。

再び全員がステージに戻り、にぎやかなアンコール。オーラスは「シャンパンの歌」で、ナビゲーターが舞台袖でシャンパンを用意し、曲のラストに栓を抜く音で演奏に参加。じっくり聴くコンサートもいいけど、こんなのも楽しい。

9時ちょっと前に終演。前回このホールに来たときは帰りのバス停が分からなくて青砥駅まで歩いたのだけれど、今回はしっかり調べてスムーズに帰宅。ひと息ついて、仕事再開。日付が変わる前にひととおりの和訳が終わった。すぐに見直ししてもいいんだけど、まだ納期に余裕があるから、とりあえずここまで。

明後日はもうアルパの発表会!