まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992015-11-01

あいやー、もう11月! あちこちから確定申告用の証明書も届き始めている。早いわ〜。

そんな霜月の始まりは、午前中に1時間ほど和訳を進め、午後には池袋の東京芸術劇場へ。「ジョワ・ド・ヴィーブル 生きる喜び」と題する開館25周年記念のコンサート。OTTAVA にたびたびご登場されている鈴木優人さんがプロデュースしていて、指揮もご担当。

第1部「祈り」では、パイプオルガンの美しい音色と、バッハ・コレギウム・ジャパンによる合唱の清らかなハーモニーに、小尻健太さんの端正なダンスが加わり、まるで身体の中から浄化されていくかのような静謐なひととき。天上から降り注ぐ澄みわたる音の波に合わせ、長身の小尻さんの指先からつま先まで神経の行き届いたしなやかな動き。まさに「祈り」を音と動きで具現化したような極上のコラボレーション。

余韻を胸にホールから出て、第2部に備えてちょっと腹ごしらえ。劇場の外に出るのも面倒で、1階の隅っこでオニギリ2つとお惣菜とお味噌汁のセット。西洋の教会にいたかのような余韻が一気に吹き飛んでしまったけれども仕方がない (^^;

「希望と愛」と題した第2部の始まりは、次世代の演奏家を育成するためのプロジェクトとして編成された芸劇ウインド・オーケストラの演奏による「玉虫ノスタルジアバリトンサクソフォン版の世界初演。なんとも不思議な音楽で、まるでどれだけ面白い音が出せるかみんなでやってみよう、と競っているかのように、水笛その他、おもちゃのような楽器も駆使し、ユニークな音たちがノスタルジックなメロディを紡いでいく。楽しい。

次もウインド・オーケストラで、ストラヴィンスキー組曲火の鳥」。吹奏楽版の全曲を聴くのは初めてで、よく知っているはずのメロディもまったく違って聞こえる。とっても新鮮。

休憩後にホールに戻ると、まだ準備中のステージ前に人だかり。珍しいオンド・マルトノという楽器に皆さん興味津々。私は幸い3列めのほぼ中央の席だったので、着席したままで十分に見えた。まるで秘密基地を作っているみたい。この段階ではどんな音が出るのか想像もつかなかったのだけれど、東京交響楽団と児玉桃さんのピアノ、原田節さんのオンド・マルトノの演奏でメシアンの「トゥーランガリーラ交響曲」が始まってすぐに、あ、そうかそうか、この音か! と納得。キュインキュインとか、プワワワワンとか、うまく形容できない不可思議な電子音を出していたのがこのオンド・マルトノ。有名な楽章だけは OTTAVA でよくかかるのだけれど、全曲を一気に聴いたのは初めてで、とってもエネルギッシュでパワフル。ものすごい疾走感。まるで大宇宙で大きな爆発が連続的に発生していて、そのまっただ中に放り出されたかのような感覚。自分はただ座って聴いているだけなのに、自分も音の一部になったみたいに高揚してきて、最後の音が鳴り止んでもしばらく陶然としていた。

第一部が「静」なら第二部は「動」。素晴らしい構成。優人さん、ブラボー!

昨日のスケートカナダSPで6位だった羽生くんがどこまで巻き返すか、帰宅してから録画を見るのを楽しみにしていたのに、帰りの山手線の映像ニュースでいきなり結果を知らされてしまった。こういうの、絶対やめてほしいっ!!

それでも録画をひととおり見た後、体操の個人種目別の続き。内村くんが鉄棒で金メダル! 今大会だけで団体の金と合わせて3つの金メダル。さすが王者。すごすぎる〜!!