まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992010-05-28

今日もあんまり熟睡できなくて何度も目が覚めてしまい、ゆっくり寝なくちゃいけないのに、と無理やりベッドにしがみつく。おかしいなぁ。どうして眠りが浅いんだろう。

3日続けて東銀座。でも今日は新橋演舞場ではなく、もちろん歌舞伎座でもなく、東劇にて、テレビでなく劇場で観るのは4度目になるメトロポリタンオペラのライブビューイング。今シーズンのラストを飾るロッシーニの「アルミーダ」。

主役の魔女アルミーダに扮するのはルネ・フレミング。これまで彼女のことはこのシリーズのインタビュアーとしてしか知らなくて、でもインタビュアーが他の人だとガッカリするぐらい彼女のインタビューは楽しくて、すでに魅了されていたのだけれど、舞台上の彼女を観るのはこれが初めて。その第一声で、彼女がMETの女王と言われる所以が実によく分かった。テレビでも同じMETのライブビューイングを何本も観ていて、その都度ソプラノの美声に酔いしれてきたものの、ルネ・フレミングはその声質といい歌唱力といい表現力といい、もう別次元と言っていいほど圧巻! 彼女と恋に落ちる十字軍の司令官を演じるのは、「シンデレラ」では王子の役立ったローレンス・ブラウンリーで、彼のテノールも素晴らしい。二人が愛を確かめ合う場面では、響き合うそのハーモニーに心震えて、気がつけば涙が…。泣くような場面じゃなく幸せの絶頂なのに。

インタビューを受ける彼女はいつもどおりウイットに満ちていて、舞台上とはまた違った魅力。ローレンスのことを楽々歌っているように聞こえるかもしれないけど技術的にもとってもすごいのよ! と絶賛する彼女の言葉に、伊藤みどりが真央ちゃんのことを同じように言っていたことを思い出した。シロウトの目から見るより見るべき人が見たほうがさらにすごいんだろうなぁ。才能ってコワイ。

テノールだけで6役(うち1人が降板して別の人が1人2役だったので、のべ5人)あるのもこの作品の特色で、ローレンスを含むテノール3重唱も素晴らしかった。バレエの場面も美しく、インタビューや休憩もはさんで合計3時間半もの長丁場なのに、あっという間で終わってしまうのが惜しくてならなかった。秋からの新シーズンが本当に楽しみだ〜!

昨日に続いて今野敏の「花水木」を読み終えてしまった。これで安積班シリーズの既刊はあと1冊のみ。早く読みたいけど読み終えてしまいたくない〜。