まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992010-08-20

ようやく急ぎの大型案件が終わったというのにまだ頭のクールダウンができていないらしく、やっぱり4時間で目が覚めてしまい、無理やり二度寝を繰り返すこと2回。6時間ぐらい寝たかなぁ。

今日は東劇でメトロポリタンオペラのライブビューイングを2本立て。もう家を出ようという時に仕事関係のメールが届いて何度かやり取りをしていたものだから、東劇に着いたのはギリギリの時間だった。なくしてしまったチケットの代わりのメモを見せて入るのも今日で最後。

まず1本めの「ばらの騎士」は、2回の休憩をはさんで4時間余りの大作。元帥夫人をMETの女王ルネ・フレミング。夫人の若い愛人オクタヴィアンをメゾソプラノのスーザン・グラハム。男装してオクタヴィアンを演じながら、劇中でオクタヴィアンとして召使の女装をするスーザンの状況を「アイデンティティ・クライシス」とルネが言っていた。歌舞伎の世界ではそのアイデンティティ・クライシスが当たり前になってるけどね。オクタヴィアンと恋に落ちる娘ゾフィーをソプラノのクリスティーネ・シェイファー。この3人の三重唱が聴きどころで、オクタヴィアンを男装で演じるのもそのため。クリスティーネが女形の時の京蔵さん(勘定奉行の人)に似ていて、一度そう見えてしまうとそのイメージから離れられない〜。

他愛ない話なんだけど、歌と音楽がとにかく素晴らしい。ルネが第二幕はまったく出番がないのがちょっと寂しい。スーザンのインタビューがとにかく面白くて、銀の刺繍が豪華な衣装の自分を「人間ミラーボール」と言ったり、自分が出ずっぱりの第二幕の間にルネがメールでもしてると思うと悔しいと言ったり。根っから明るいのねぇ。

休憩の間に、例の印刷が薄れてしまった「魔笛」のチケットを窓口で見せて状況を説明したところ、私の他にも何人か同じケースがあったそうで、去年までは一度もなかったから、今年の暑さはやはり特別なのだろうと。裏にサインをもらってひと安心。

ばらの騎士」の終演後約30分で 「トゥーランドット」がスタート。これも予備知識ゼロで観た。こんな話だったのねぇ。荒川静香の金メダルで一気に有名になった「誰も寝てはならぬ」も、どんなシチュエーションで歌われる曲なのか初めて分かった。マルチェッロ・ジョルダーニのテノールが圧巻。そして王宮の場面の豪華さといったら! これまでに観た作品のどれもそれぞれに素晴らしかったのだけれど、総合芸術としてのオペラの凄さを存分に味あわせてくれる作品という意味では「アイーダ」と「トゥーランドット」が双璧。

大満足で帰宅して、テレビをつけたらルネ・フレミングが歌っていたのでビックリ。ワルトビューネ野外音楽祭のゲストだった。最初から観たかったなぁ。おそらく彼女の出番のもう後半からだったのに、観てきたばかりの「トゥーランドット」の中からリューのアリア「氷のような姫君の心も」をルネで再び聴くことができて嬉しかった。

さて、明日は油絵の教室だからケーキを焼かないと。この間、着物のお店への御礼に作った卵のシンプルケーキが好評だったから、またカップからあふれないよう気をつけて、大きいのと小さいのを6個ずつ。中にはメイプルシロップゼリーを入れてみた。ゼリー状だから扱いやすい。美味しく焼けているといいなぁ。

さ〜て、手織りの宿題も頑張らないと!