まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992010-05-06

昼すぎに家を出て渋谷へ。ネットで予約した映画の上映開始まではだいぶ余裕があるものの、もうすぐ I さんのお誕生日なのでプレゼント探しに時間が必要。OHTO のリゾートバッグを買いに丸の内ロフトへ行った帰りに、同じ丸ビルの中にあるアクセサリーショップでふと目にとまったヘアアクセが I さんのロングヘアに似合いそうな気がして購入したのだけれど、それだけではちょっと物足りなくて、これというあてがないままプラスアルファを探し回る。

ダメねぇ。思わず足が止まるのは、I さんに気に入って頂けそうなグッズの店ではなく、自分が好きなモノが並んだ店ばかり。そもそも渋谷という街は私にとって買い物エリアではないので、どこをどうのぞいていいのか分からない。それで結局、東急のような大きなところをグルグル歩き、丸くてペタンコなフリンジがたくさんついていてユニークでかわいらしいシルキーなショールに決定。ふぅ〜。

歩き疲れてタリーズでひと休み。映画が4時からなので、3時半頃に文化村のル・シネマに向かうと、開場は10分前だって。ロビーには座れる場所もない。こんなことならギリギリまでタリーズにいればよかった。仕方がないのでオンラインで予約したチケットの引換だけして、地下の書店や1階のギャラリーで時間をつぶす。もう歩きたくないのにぃ。

ようやく上映時間。ル・シネマ1で「オーケストラ!」。上映期間がもう残り少ないせいか、ほぼ満席。原題は Le Concert (協奏曲)で、映画の中で重要な意味を持つヴァイオリン協奏曲にちなんでいるのが分かる。でもそれをあえて「オーケストラ」として、「!」をプラスしたのは日本側制作スタッフのお手柄。荒唐無稽というか無茶というか、そんなにうまくいくはずないだろう! と言ってしまえばそれまで。でも歌舞伎じゃないけど「そこが芝居でさぁ」と目をつぶれば、痛快で心に響くドラマも用意されていて、あちこちにちりばめられたユーモアに心をくすぐられる。そしてラストのヴァイオリン協奏曲は文句なしに感動的。ひとくせもふたくせもある登場人物たちの中で、主人公の奥さんが最高に魅力的だった。

余韻を楽しみながら、エスカレーターでひとつ上の階に移動し、更科の生粉打ち蕎麦で簡単な夕食。蕎麦湯もゆっくり頂いて、2本目の映画はル・シネマ2。

今度はオペラを題材にした「ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い」。こちらは客席が閑散としていて10人いるかいないか。実際に映画が始まっても、最初のうちはなにがなんやらで、これは失敗しちゃったかなぁ、とガッカリしながら見続けているうち、だんだん面白くなってきた。当時、劇作家と音楽家とが連携しながら新作オペラを作り上げ、貴族たちを前に上演にこぎつけるまでのプロセスというのは、おそらくこの映画のとおりだったのだろうと思うと興味深い。残念ながらオペラのドン・ジョヴァンニをきちんと知らなくて、もし見たことがあればこの映画ももっと楽しめたんじゃないかと思う。

帰り道はウォークマンで「ヴァイオリン協奏曲」を聴き、映画のラストがよみがえる。ウィーンフィルのCDマガジンのおかげ。

帰宅後に手織りの宿題にとりかかり、日付が変わってもまだまだ進行中〜。