まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992016-03-15

手織教室には、仙台で買ってきた東北限定のずんだプリッツを持参した。なのにメンバーの中で唯一、東北出身のSさんが肋骨を傷めてしまい、欠席。残念だわー。次回まで取っておこうっと。

教室では今「裂き織り大全」という本がちょっとしたブームで、先生はじめ数人が次々にその本にのっている作品に挑戦している。私はまだ裂き織りはやったことがない。そのうちに、とは思うものの、市販の糸を使っていてさえ糸選びでこんなに苦労しているのに、自分で布を裂くところから始めて、その色や幅がうまく合わなかったらショックが大きすぎる気がして。

16時すぎに帰宅。またぐっと気温が下がって寒いものだから、防寒第一の格好をしたいところだけれども、行き先がサントリーホールとなるとそうもいかず、厚地のワンピにヒートテックのタイツをチョイス。席についたら、隣りの席がつい先日も「イェヌーファ」で一緒だったリスナーさんだったのでビックリ。

仙台での復興コンサートと同じように、震災以降、毎年恒例となっている「がんばろう! 日本 スーパーオーケストラ」による「毎日希望奨学金チャリティコンサート」。全国各地のオーケストラから、またソリストも含め、一流の演奏家がノーギャラで集結。さらに今年はピアニストの小山実稚恵さんとヴァイオリニストの松田理奈さんをゲストに迎え、指揮は長年ベトナムの音楽界に貢献している本名徹次さん。

小山さんは、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲」第2番の素晴らしい演奏に加えて、スクリャービンの「左手のための2つの小品」から「夜想曲」を弾いてくれた。OTTAVA で聴いたことはあっても、実際に左手だけで弾くのを見るのは初めてで、弾く手がよく見える席だっただけに、その指の動きに驚嘆。

松田さんのヴァイオリンも伸びやかで素晴らしく、オーレ・ブル作曲の「セーテルの娘の日曜日」、プッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」から「私のお父さん」、サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」の3曲。自宅でヴァイオリンを弾こうとすると、3歳になるお嬢さんがママが遊んでくれなくなると思うらしく、ヴァイオリンを「置きなさい!」って言われちゃうんです、とのお話が微笑ましい。

最後はスーパーオーケストラのメンバーがさらに増員され、ラヴェルの「ボレロ」。おなじみのメロディながら、始まりは小さく、たとえばヴァイオリンは胸に抱えて指先で小さく弾くだけ。それが何度も繰り返しながら徐々に大きなうなりとなって、最後には椅子から立ち上がらんばかりに弓を激しく上下させる、そのプロセスを実際に目で見るのはやはり初めてで、目で見るボレロは、耳だけで聴くのとは格段に違う大迫力。ロビーで募金を済ませ、何人かのリスナーさんに挨拶をして、帰り道には頭の中でボレロのフレーズがエンドレスに流れていた。

23時近くに帰宅。まだまだボレロが鳴り止まない。