まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

仙台フィル

8月4日の予定は夜にひとつだけ、と前日の昼頃まで思っていたのだけれど、Twitter の TL で仙台フィルミューザ川崎でのコンサートが4日だと知り、ビックリ。もっと先だと思いこんでいた。幸い、コンサートの終了後に急いで移動すれば、夜の予定にも間に合いそう。

というわけで、事前に移動ルートを確認しておいて、まずはミューザ川崎へ。シンフォニーホールの入口前には仙台の七夕にちなんだ飾り。

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とても美しいホールで、螺旋構造の客席が中央のステージを360度囲んでいる。正面ブロックの7列めといういい席で、斜め後ろの席にOTTAVAのリスナーさん。14時20分から、指揮者の高関健さんのプレトーク。「20分も続くかどうか…」と前置きしていたわりには、何時間でも続けていられそうな勢い。

15時開演。ストラヴィンスキーの「サーカス・ポルカ」は、実際にサーカスで象が踊る場面のために作曲されたそうで、後半で「軍隊行進曲」が引用されていて、軽快で楽しいオープニング。

続いて、ソリストに郷古廉(ごうこ すなお)さんを迎え、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調。名曲中の名曲で、OTTAVA でもよくかかるけど、全曲通して生で聴くことができる幸せ。郷古さんのソロ・アンコールは不思議な響きで、イザイの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」第5番の第1楽章だったことを終演後に知る。斎藤さんの Salone にリクエストしてみようかな。

20分の休憩の間、私は席を立たずにいたのだけれど、戻っていらした斜め後ろの席のリスナーさんによると、やはり他にもたくさんリスナーさんがいらしていると。無精せずにご挨拶に行けばよかったなぁ。

後半もチャイコフスキーで、交響曲第4番ヘ短調の全楽章。私はめったに他のオーケストラの演奏を聴きに行くことがないから比較はできないし、技術の優劣はあるのだろうけれど、そんなことどうでもよくて、仙台フィルが大好き。それをあらためて実感させてくれる素晴らしい演奏だった。

アンコールもチャイコフスキーで、交響曲第6番ロ短調(悲愴)の第3楽章。カーテンコールが延々と続き、何度も退出しては鳴り止まない拍手に呼び戻される高関さんが腕時計を指差すアクションで「もう時間ですから」と伝え、ようやくおひらき。オケのメンバーがほとんど退出した後、最後列のコントラバスのメンバーに対して再び拍手が起こり、これにメンバーが応えてまた場内一斉に盛り上がった。

楽しかったー。できれば他のリスナーさんが出てくるのを待ちたかったけど、次の予定があるので急いで駅へ。