まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992010-03-04

昨日1件片付いたばかりなのに、今朝また別のクライアントから見積もりの依頼があった。不思議だなぁ。すべてのクライアントが口をつぐんで貝になってしまったかのようだったのに、1月後半から急にいろんなクライアントから連絡が相次ぐようになり、まるで大陸を丸ごと覆っていた寒気が急速にゆるんで一気に雪解けしたみたいな。どうかこのままますます上向いてくれますように。

あいにくの小雨模様の中、午前11時すぎに家を出て渋谷に向かう。シアターコクーンはもう10か月ぶりぐらい。あの大好きだったオンシアター自由劇場のみんなにまた会えるなんて夢みたい! 「上海バンスキング」の最後の上演からもう16年とは。驚いちゃうなぁ。すでに母体の劇団が解散してしまっているせいかアンテナに引っかからず、チケット発売のニュースをキャッチできなくて、もうずいぶん経ってから取ったチケットはMR列。中2階の席って初めてだからよく分からなくて、ここだと思って座っていたのはM列で、MRは右側の桟敷にあたる席だった。別の人の席を占領していたので迷惑かけちゃった。失敗失敗。

どの席でもよく見えるのがこの劇場のいいところ。開幕を待っている間に、まだコクーンができる前の六本木の自由劇場のこととか、ぺりかん党のこととか、毎年大晦日のカウントダウンが楽しみだったティンゲルタンゲルのこととか、こんなにメジャーになる前の小日向さんの名物キャラだったカズオ君とか、いろんなことが次から次へと思い出されるものだから、オープニングでいきなり涙が出てきて困っちゃった。楽器を手にしたみんなが劇場のいろんな場所から三々五々集まってきて、いかにも今再会したばかりのように挨拶をかわすところから始まる演出なんだもの。串田さん、ずるい。

串田さんのシローに笹野さんのバクマツ、デコさんのまどか、真那古さんのラリーに大森さんの白井、小日向さんの広田と配役もほとんど当時のままで、デコさんの可愛らしさやのびやかな歌声もちっとも変わっていない。それでいて細かいところで演出が洗練されていて、特に阿片の妄想に苦しむ場面で赤い布を大胆に使うのが効果的だった。休憩をはさんで次の幕が開く時もオープニングと同様、あちこちから集まってきたメンバーたちが自然発生的に音楽を奏で始め、歌い出したデコさんが途中で歌詞を忘れてしまい、そのごまかし方がまたカワイイ。16年の歳月をわざと思わせて楽しかったのは笹野さんで、オープニングで真っ先に登場して「ウェルカム上海」のメロディをトランペットで吹く、その場面では現在の素の状態の笹野さんで、芝居が始まるとカツラをかぶって若返る。その時さりげなくカツラをアピールするのがご愛嬌。

終演後、舞台から楽器を演奏しながら会場を出て行くメンバーたちがそのままロビーで演奏を続ける趣向も当時のままで、ここでは写真OKなのも嬉しいところ。ああ、やっぱりオンシアはすごいっ! 今回の公演限りじゃなくて、定期的に昔のようなステージを見せてほしい。ペリカン党も復活してほしいなぁ。ぜひっ!


大満足でコクーンを出て文化村の売店に寄ったら、なんともユニークな人形たちが並んでいて、作曲家シリーズのベートーヴェンがひと目で気に入ってしまった。モーツァルトチャイコフスキー、バッハやブラームスもいるんだけど、ベートーヴェン君のしかめつらがなんとも言えなくて。ちょっと怖いのは首がはずれること。はずすとそこにそれぞれに違うマークが描いてあって、ベートーヴェンのマークはシンプルな音符。どうにもガマンできずにレジへ。そのあと反対側の売店にも入ってみると、そこには同じ人形たちの画家シリーズがあって、そのゴッホもまた心がグラグラ揺れたんだけど、2つも衝動買いしちゃうのはなぁ、とグッとこらえてゴッホにはサヨナラ。ひまわりのマークも良かったんだけどなぁ。(まだちょっと未練が … ^^;)

そのあとハンズでは、刃をたたむと5センチ弱しかない小さくてカワイイ携帯用のハサミを発見。ほぼ日手帳のポケットにはさんでいた薄型のハサミは成田空港で没収されてしまってそれっきり。これならペンケースに入れてもちっともかさばらない。いいモノ見つけちゃった♪

帰宅後、NHK ハイビジョンで METライブビューイング「夢遊病の女」を見た。1日からシリーズで放送されていたのにこれも情報をキャッチできなくて、初日の「オルフェウス」は見逃してしまい、「ルチア」はリアルタイムで見て、夕べの「蝶々夫人」は録画してある。そして明日は東劇の大きなスクリーンで「シモン・ボッカネグラ」。

… 確定申告? 忘れていませんとも!