まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992012-08-17

夕べ送った書類の受取確認がないままで、出かけてから届いていないって言われても対応できないから、と確認依頼のメールをしたけど返信なし。もう知〜らないっと。

午後から向かった先はパルコ劇場。表参道で乗り換えて渋谷へ、というのは慣れた経路のはずなのに、ボ〜ッとしていたのか気がついたら外苑前。反対じゃん! そんなこんなで、途中で軽く腹ごしらえをするはずが時間がなくなってしまい、劇場内の喫茶コーナーで、バターロールにウインナーをはさんだだけのプチホットドッグを頬張る。

三谷幸喜脚本の文楽「其礼成心中」は、チケットを取ったきりで情報収集もしなかったので、文楽のアレンジかパロディか、ぐらいに思っていたら、人間の役者は一切登場せず、まさに文楽そのもの。違うのは、脚本が現代の言葉で綴られていることと、通常の文楽劇場では下手側に並ぶ大夫と三味線とが舞台の正面、人形より上のスペースに並んでいることぐらい。それでも座席数458のパルコ劇場が12日間にわたり満席になるのは、やはり三谷幸喜のネームバリューゆえなのか。

曽根崎心中」を軸に、心中のメッカとなった曽根崎に住む饅頭屋を主人公にして近松も登場させ、大団円までテンポよく進む。たしかに面白い。でもこの面白さは、通常の文楽でも味わえる性質のものだと思った。それだけ三谷文楽が本式の文楽に近づいているからこそなのだけれど、パルコ劇場を埋め尽くす観客のうち、私のように文楽にもなじみのある人、文楽にはまったくなじみがないけれど三谷幸喜の舞台だから来た人、三谷幸喜はあまり知らないけれど文楽が好きだから来た人、それぞれの割合はどのぐらいなのだろうかと考えた。おそらく「三谷幸喜の舞台だから」という人が一番多かったんじゃないかなぁ。その中で、今後、本式の文楽も観てみたいと思った人が果たしてどのくらいいるだろうか。

それはそれとして、文楽がこのような形で外の世界に門戸を開いたこと自体が画期的で、ツイッターでも「大夫の語りにしびれた」という絶賛の書き込みが多かった。私自身は歌舞伎や文楽を長く観ているせいか、義太夫の歌詞を難しいとは思わないけれど、現代の言葉なら受け入れられるのであれば、今回のような新しい試みは文楽にとってもプラスにこそなれマイナス要素はないはず。… とついあれこれ考えてしまったけれど、文句なしに面白い舞台に仕上がっていたのはさすがの三谷マジック!

終演後、公園通りやセンター街は落ち着かないので、コクーン近くのフレッシュネスバーガーでブルーチーズバーガーを注文。そうしたら、入ってきたのが、新悟クン。続いて隼人クン、萬太郎クン、米吉くん、廣太郎クンなど、まだ高校生ぐらいの若い御曹司たちがズラズラと。コクーンの帰り? それとも三田文楽? 今の子たちはオシャレねぇ。

そのあと、駅までの途中の cosi cosi という店で、インド綿のロングのワイドパンツ、4割引のを衝動買い。まだまだ暑いから、涼しくて気持ちがいいインド綿に惹かれちゃう。

とうとうクライアントからは返信がなかったなぁ。届いているのかしらん。