まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

今日は目が覚めた時から「読書の気分」だった。ハッキリとは覚えていないのだけれど、アクションストーリーっぽい夢を見ていたような…。だとすると多分、今2巻目に入っている誉田哲也のスピード感あふれる警察小説の影響じゃないかと。

いつもは自転車で出かけるところ、天気が良かったこともあり、お気に入りの OHTO のバッグをななめがけにしてグングン歩いて行きたくなった。デジカメを片手に鼻歌まじりでお散歩気分。…ん? なにやら視線を感じる。じっとこちらを見ていたのは、ひなたぼっこ中の猫。視線をそらさず、いわゆる「ガン見」で微動だにせず、風格さえ感じさせる。近づくと逃げてしまうかもしれないので、ズームでパチリ。最後まで身動きひとつしなかった。(単に動くのがめんどうだっただけかも ^^;)

日曜日のアリオは混んでいるだろうなぁ、と思いながらも、まずはカフェソラーレへ。幸いタイミングよく空席ができ、スパイシージンジャーティーの香りを楽しみながら読み始める。なにやらスケールの大きな展開になってきた。大きすぎてリアリティが薄れつつある。どっちかというと、どんな事件が起きるかよりも、事件をめぐる「人」のドラマを掘り下げるタイプのほうが好きなんだけど…。ちょっと先行きが心配になりつつ「ジウ?」を読了。ふぅ〜。

スタバに場所を移そうとしたら、案の定の長い列。それならば、とブラブラ買い物に。でもこれといって買うべきものもなかったので、文具売場や書店を見て歩き、スタバに戻っていると、幸い人の波が途切れたところ。「ジウ?」を開く。

事件の全貌が見えてくると、ドラマは人に戻っていく。この人の作品はどれもキャラクターが魅力的で、スピーディーなストーリー展開を追うことに集中していた意識が再びキャラクターに向かうと、どんどん拡大していた展開の渦にうもれていた彼や彼女の心の動きが鮮明になる。様々な登場人物のいずれかひとりでも愛おしいと思わせたらその小説は成功といえるんじゃないかと思っていて、その意味ではもう、この小説にすっかり魅せられてしまっている。

店内がまた混んできたので、席を譲って撤退。帰宅後の夕食は、モツ鍋にちゃんぽん麺を投入してようやく食べきった。3日がかり。

「Jin」 を見てから早めのお風呂も済ませ、ベッドの中で読書の続き。映像化されたら壮大なアクションムービーができそうだけど、配役が思い浮かばない。誰をあてはめてもイメージがこわれてしまいそう。ラストまでスピード感が衰えないので途中でやめることがどうしてもできなくて、一気に読み終えた。たくさん血が流れ、たくさん死んでしまったのに、切なくて穏やかな読後感。うまいなぁ。新刊が出たらまた絶対読みたくなりそう。

ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫) ジウ〈2〉―警視庁特殊急襲部隊 (中公文庫) ジウ〈3〉新世界秩序 (中公文庫)