まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

歌舞伎座 昼の部

結果的に一睡もしないまま東銀座へ向かう。今月は最前列なのになぁ。かな〜り不安が。

最初は『竜馬がゆく』の完結編。司馬遼太郎の長編をベースにしているからもっと長く続くと思っていたのに、いきなり完結してしまうなんて残念。筋書きによれば歌舞伎座の建替えも関係しているようだけれど、なにも歌舞伎座が新しくなるからって好評のシリーズを大幅にはしょって急いで終わりにする必要はないんじゃないかなぁ。芝のぶの「とめ」がものすごくかわいらしい。40代にはとても見えない。男女蔵さんてば、他の職人たちが重そうに担いでいる荷物を余りにも無造作に軽々と担ぎすぎ。

『馬盥の光秀』は寝不足の影響が心配な演目だったのだけれど、天王寺屋の張りのある声が睡魔を寄せつけない。芝雀の桔梗がけなげ。玄蕃が桔梗に恋慕するくだりは不要な気がした。

芝翫の芸者が鳶と手古舞を従え、華やかな『お祭り』。今月3つの演目でコンビを組む染五郎松緑がこの幕では獅子舞を披露。賑やかで気持ちのいい一幕。

最後は『河内山』。これまで寝ていないのがウソのようにシャッキリしていたのに、この幕で負けてしまい、ところどころ意識を失ってしまった。最前列で居眠りなんて失礼千万なのは百も承知。だからこそ夕べなんとか眠ろうと努力して、今日もブラックミントやホールズを用意していたのだけれど、どうにも睡魔に勝てなかった。この芝居、誰がやっても苦手な演目のひとつになりつつあるなぁ。松江邸の場面だけの短縮版だからなんとかいけると思ったんだけど。反省。