まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992015-04-24

歌舞伎座の昼の部。

筋書きを買わなくなって久しく、事前に今月の演目をチェックすることもしないから、これから何が始まるのか分からない状態で幕開き。忠臣蔵の山科閑居の場に似ているのに展開が異なり、初めて観るような…。それもそのはず、調べてみたら上演は実に40年ぶりの「碁盤太平記」だった。内蔵助を扇雀、その母を東蔵、妻を孝太郎、倅主税を壱太郎、吉良家からの間者岡平を染五郎。内蔵助がその放蕩を諌めようとする母と妻に暴言を吐いて家から追い出すまでの間、壱太郎の主税がハラハラしながら見守っている、その表情が印象的だった。自分の台詞がない場面でも役の心根でいるのが伝わってこないと、芝居は面白くないからねぇ。

次の「六歌仙容彩(ろっかせんんすがたのいろどり)」は舞踊5段。その最初の「遍照」に左團次さん♪ 仁左衛門の「文屋」、梅玉魁春の「業平小町」、菊五郎の「喜撰」(お梶は芝雀)、吉右衛門の「黒主」と続く。その間、前の幕ではやたらと喋ってうるさかった隣りの席のおばさま2人がほとんど船を漕ぎっぱなし。最前列の中央ブロックだから、役者が中央で踊る時にはまさに目の前。なのにひと目で熟睡していると分かる状態だから、舞台から視線がビュンビュン飛んでくる。隣りの私まで居心地が悪かった ^^;

そのあとの「廓文章」が襲名披露の演目で、鴈治郎の伊左衛門に藤十郎の夕霧。喜左衛門は幸四郎で、鴈治郎と二人で劇中での口上がつく。83歳・56歳の父子が演じる若いカップルがなんとも華やかでおめでたさ満載。とてもいい幕だったのに、よく寝て目が覚めたらしい二人が今度はまた喋りっぱなし。まったく迷惑もいいところ。

帰宅後に英訳の続き。BS朝日バルセロナ・オープンの生中継をあきらめたのか、23時から録画で放送が始まり、仕事は中断。またしても先にネットで結果が分かってしまう段取りの悪さ。バウティスタ・アグトから6−2で第一セットを先取したあと、第2セットを取り返される展開で、本来ならハラハラしながら応援するはずだったのに、勝つって分かっていたからねぇ。第3セットは6−1と大差をつけて、明日は準決勝!