まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

歌舞伎座仕様

maru992009-02-23

8時半に起床。頭のてっぺん近く右上あたりのピリピリ感は … よし! ほとんど消えている。十分に睡眠をとったのが良かったのかなぁ。でも今度こそ病院に行くつもりでいたのに、行く前に治っちゃったなぁ。

1時間ほどでバタバタと家を出て、歌舞伎座に向かう。あいにくの雨模様。食事はサンドイッチでいいや、と思っていたら、新たに歌舞伎座仕様のカツサンドが発売されていたので買ってみた。パッケージにどど〜んと歌舞伎座が。これも歌舞伎座さよなら企画のひとつなのかしらん?

『菅原伝授手習鑑』 の「賀の祝」 は頻繁に上演されているものの、その前に 「加茂堤」 がつくのは久しぶり。この場が出ると桜丸の悲劇がより浮き彫りになる。今は亡き松助さんの印象が強い三善清行を松江が意外なクリーンヒット。ちょっとバカ殿っぽいところもありながら、ユニークに演じていた。梅枝クンの刈屋姫が美しい。最前列のど真ん中だったから、まだ被衣をとる前のうつむいた表情がかいま見え、とても神秘的に映った。肝心の桜丸と八重は橋之助福助の兄弟。う〜ん、桜丸はやたらとテンションが高いし八重はぶりっ子すぎるような…。

続く 「賀の祝」 で松・桜・梅の三兄弟がそれぞれの妻を伴い勢ぞろい。染五郎松緑橋之助の妻がそれぞれ芝雀扇雀福助といずれも姉さん女房で、三兄弟の父親が左團次さん♪ 松緑の梅王ってピッタリなんだよねぇ。稚気のある力強さと一本気なところが。

シネマ歌舞伎にもなった 『京鹿子娘二人道成寺』 は玉三郎菊之助の不動のコンビ。いやぁ、もう目移りしちゃって大変。このコンビだからこその妖しさがあるのよねぇ。ふたりの白拍子が踊りを競い合うのではなく、ひとりの女性の二面性を表しているとの解釈は、舞台よりシネマ歌舞伎の方が分かりやすい。道成寺をこんなに一生懸命に見たのは初めてなんじゃないかと思うぐらいに舞台をじっくり観た後で、またシネマ歌舞伎の方も観たくなった。

最後は 『文七元結』 で、菊之助白拍子から文七に大変身。菊五郎の長兵衛は明るくていいなぁ。大好き。時蔵のお兼が初役だなんて意外。左團次さんの家主に三津五郎の和泉屋清兵衛、吉右衛門の鳶頭と豪華版で、圧巻は芝翫角海老女房。幕が下りても角海老の日常が続いているかのような自然な存在感。さすが。

外へ出る頃には幸い雨が上がっていた。スタバでひと息ついて、芝居の感想を手帳にメモ。書きながら、舞台の余韻を再び味わう。

帰宅後に仕事をするつもりでいたのだけれど、なんとな〜くヤル気が起きなくて、なまじ締め切りに間があるものだからダラダラとテレビを見ながら過ごしてしまった。仕事だけじゃなく確定申告の準備もしなくちゃいけないのに〜!