まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

歌舞伎座 昼の部

夕べは急ぎの仕事が入り、翌日の今日は歌舞伎座の昼の部だから、あまり遅くまでは作業できないなぁ、と思いながら英訳に専念。幸い5時間程度で終わり、十分に睡眠をとることができた。

吉例顔見世大歌舞伎の幕開けは「研辰の討たれ」。どうしても勘三郎を思い出して寂しくなってしまう。前半、勘三郎は要領の良さで重用される辰次郎を愛嬌たっぷりに演じていたのに対し、幸四郎の辰次郎は愛嬌が足りないので嫌味な男に見えてしまっていたのだけれど、周囲の恨みを買い、彦三郎・亀蔵が演じる兄弟の父親を殺してしまい、仇討ちしようとする兄弟から逃げ回る後半では、様々に入れ込んでくるアドリブのようなやり取りが自然で、勘三郎とはまた違う、必死だからこその面白さが出ていた。汗だくの熱演。

次は舞踊で、芝翫松緑の関三奴。芝翫は赤っ面、松緑は白塗りで、イメージからすると逆のような。

そして最後は「髪結新三」、菊五郎の新三に権十郎の勝、時蔵の忠七に左團次さんの家主、萬次郎のおかみさんに秀調と、メインがみな当代のはまり役。これに梅枝、魁春團蔵らが加わり、充実した一幕。菊五郎さんの新三はしみじみ良いわぁ。そして左團次さんの家主との掛け合い。どうなるか全部分かっているのに大笑いしちゃう。

楽しかったー。


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