まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

ねんりん屋のバームクーヘン

maru992009-01-22

バタバタしていて家を出るのが遅くなったというのに、日比谷線に乗り換えようとしたら、ギューギュー詰めの状態でホームに停車したまま動く様子がなく、人身事故の影響で大幅にダイヤが乱れているとのアナウンス。その間にもどんどん乗り込んできて、もうほぼ限界というところでようやく発車。駅からダッシュ新橋演舞場に向かうと、まだ劇場前までたどり着いていないのに開演5分前だから急ぐようにと拡声器で促される。ギリギリセーフ!

竹本の三番叟はなんだか新鮮。歌詞がハッキリ入ってくる。2人の三番叟がケンカしたり片方がズル休みしたりと変化があって面白かった。澤瀉屋だけの三番叟も初めてかな。

5分の短い幕間をはさんで口上。舞台には海老蔵ひとりで、古式豊かに 「巻き」 を読み上げた後、成田屋にだけ許される 「にらみ」 を披露。赤い襦袢が映えるんだよねぇ。目千両という言葉がまさにピッタリ。すっごく力が入っていそうな状態を幕が閉まるまでずっとキープしたままだから、血管が切れちゃうんじゃないかと心配になっちゃう。

海老蔵の権太で 「千本桜」 の木の実から鮨屋まで。段治郎の小金吾に笑也の御台様。小金吾の立ち回りは久々に見たような。草むらをうまく使っていた。旅姿で登場する権太が上着を脱ぐと、着物は黒と紫で、笑三郎の女房も半衿が紫。こういう合わせ方ってさりげなくていいなぁ。弥左衛門は左團次さん♪ 海老蔵って前からこんなに筋肉モリモリだったっけ? 肌脱ぎになった時なんかすごかったよ。

「お祭り」 も、澤瀉屋一門が盛り上げたところに花道から海老蔵が。「花形歌舞伎」 と言いつつ海老蔵祭りになっているねぇ。「待っていたとはありがてぇ」 というおなじみの台詞がないのがちょっと寂しいけど、華やかでいい幕切れ。

はぁ〜。満足満足。終演後はゆっくりしている場合じゃなくて、人ごみをかいくぐるように早足で銀座方面へ。鄭先生の個展を開催中の渋谷画廊に向かう。すでに I さんもいらしていた。何枚かはすでに拝見したことのある絵だったけれど、初めて見る作品もたくさん。すごいなぁ。とんでもなく細かいところまで描き込んでいる絵があるかと思えば粗いタッチが魅力の作品もあり、バリエーションに富んでいるからひとつひとつをじっくり見て飽きることがない。すごい人に習っているんだなぁ、とあらためて実感。

I さんと一緒に 「麒麟」 という高級な中華料理店で豪華な夕食。プレフィックスで7品も選んだあとにデザートもついて、目にも贅沢、お腹にどっしり。I さんから、いつも大勢並んでいるという 「ねんりん屋」 のバームクーヘンを頂いた。節のあるゴツゴツしたユニークな形で、写真は一節分をスライスしたところ。

日比谷駅まで車で送って頂き、9時前に帰宅して、ひと息ついてすぐ仕事。日付が変わるまでには間に合わなかったけれど、ようやく終了〜。無事送信。これであとは例の100ページが届くまで一段落。ふぅ。

明日も演舞場〜♪