まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

ちりめん細工

maru992008-12-22

仕事のメドを無理やりつけて、今日はいそいそと国立劇場へ。とうとう着物を着る余裕がないまま1年が終わってしまうねぇ。


菊五郎劇団の 『遠山桜天保日記』 。早い話が遠山の金さん。う〜ん。たしかに前評判どおり、イマイチ盛り上がらないねぇ。といっても決して役者のせいではなく、どの場面も役者はちゃんとやっているのに、それぞれの場面がバラバラで全体の筋が見えてこない。なまじ実在したというピストル強盗の話を混ぜ込んだために、金さんの出る場面が極端に短くなって、なにがなんだか分かりにくくなっちゃったんだろうなぁ。テレビの金さんシリーズのように、最初から最後まで金さんメインで、市井の金さんをたっぷり見せた方が絶対に面白かったはず。筋書のあらすじと違う部分がいくつかあるのは多分、少しでも面白くしようと工夫した結果だと思う。それに笑える場面もたくさん盛り込まれていて、努力のあとが分かるだけに、全体のまとまりのなさがとても残念。幕切れに役者が舞台にずらりと並び、いつもの 「本日はこれぎり〜」 でなく、「良いお年をお迎え下さい」 と言ってくれたのが清々しかった。


せっかく平日の国立劇場だから、終演後は甘味処 「おかめ」 に寄ろうと決めていた。いつもならお堀の側から近道するのに、なぜか駅の方へと足が向かい、まぁ遠回りだけどいいか、と思いながら歩いて行ったらなんと! 目の前に左團次さん!! またまたアンテナが反応したみたい。コインロッカーの前がおばちゃま軍団に占拠されていて近づけなくて、しばらく待っていたのがよかったのかしらん。


「こんにちは」 とご挨拶したら、「な〜にやってんだ」 といつものわざとのしかめ面。パープルのジャケットにライトパープルのマフラーしちゃって、お洒落〜っ! 分かれ道までのほんのわずかな間だったけど、並んで歩きながらお話できて、とってもシアワセ♪ 来てよかった〜っ!


「おかめ」 では豆寒を注文するつもりだったのに、他のテーブルに出てきたソフトクリームがとっても美味しそうだったから、誘惑に負けてソフトみつまめを注文。じっくりと味わう。ここのおはぎも大好きなので、夜食用に3種類ひとつずつを持ち帰り用に包んでもらう。まだホカホカと温かい作りたて。ふと壁を見ると、なにやら素敵なクリスマスツリーが。立体でなく、タペストリー状なのだけれど、一部は手織で、でもどうやって作ったのかとっても不思議。了解を得て写真を撮ったあと、しげしげと眺めていたら、タイで見つけた逸品とのこと。くるくる丸めて収納できるからとても便利で、毎年愛用してるんだって。真似して作ってみたいなぁ。いいもの見せてもらっちゃった。


国立劇場売店でも、ちりめん細工のおせちにひとめぼれ。2つのうちどちらを選ぶか決められなくて、両方とも買っちゃった。こういうのも作りたいなぁ。ああもう、早く手織の宿題やりたいっ!


5時すぎに帰宅し、ひと息ついてから、すぐに仕事を始める。ちょっとやそっと行き詰まっても、左團次さんとの会話を思い出すだけで頬がゆるんでシアワセになれちゃう。お腹が空いたら 「おかめ」 のおはぎ。ゴールが見えてきたぞ。ガンバレガンバレ。あっという間に日付が変わり、いよいよラストスパート。左團次さんパワーのおかげで(?)70ページ近い書類の最後までひととおり終わった! すでに午前5時を回ってるけど、これで絶対に間に合う! やったぁ!!