まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

俳優祭

maru992009-04-27

さあ! 俳優祭当日。模擬店の人ごみでわやくちゃになりそうだから着物はパス (単に着付けが面倒だからというのも大いにあるけど)。

席が隣同士のお仲間と11時に歌舞伎座前で待ち合わせ。彼女はちゃんと着物姿。えらいなぁ。貴重なチケットを譲ってくれた別のお仲間に感謝を込めてチケット代を支払い、いざ入場。2階席は久しぶり。いつもは不要な双眼鏡をしっかり持参。

幕開きの舞踊は、兎と狸に分かれた 「狸八島」 と、俳優祭特製の浴衣で揃えた女形衆の 「おまつり」 の二題。客席の拍手は、あからさまなほど正直な人気のバロメーター。「狸八島」 の方は、日頃あまり観る機会のない素踊り。振り付けも楽しかった。「おまつり」 は、「待ってましたとはありがたい」 でおなじみの 「お祭り」 とはまったく違う曲で、扇子やたすきで御神輿を担ぐ姿を表す。にぎやかで華やか。

続いておまちかねの模擬店。前回の俳優祭では、昼の部に行ったのに左團次さんは夜の部だけでとうとうお会いできなかったから、今回はどうかなぁ、と期待半分、不安半分で、左團次さんがいらっしゃるはずの 「ほうおう」 へ。そうしたら、入り口すぐの売店にいらっしゃいました〜! わ〜い。急いで行った甲斐あってまだ空いていたので、しっかりツーショットを撮って頂く。「こうすりゃいいの?」 と言いつつテーブルの向こうから乗り出して下さって、もう少しでくっついちゃいそうなぐらい至近距離でパチリ。でへへへへ〜。私ってば左團次さんの前だとこんな顔になっちゃうのねぇ、と自分でビックリするほどシアワセそうな笑顔。目なんかトロンとたれちゃってるの。むふふ。うれしい〜! これでもう今回の俳優祭は大満足♪

左團次さんの売店ではビールを、芝雀さんからはサンドイッチ、亀蔵さんから螺旋状のハリケーンポテト、團蔵さんから木村屋の酒種あんぱん、團十郎さんから俳優祭の手拭い、寿猿さんから新しい 「かぶき手帖」 を買い、大賑わいの模擬店タイム終了。途中ではぐれてしまったお仲間は、歌江さんの幕間シアターを初体験。歌江さんがいつもながらのキランキランの衣裳で通路まで出てきて下さったので、写真だけ撮影させて頂いた。

模擬店タイムはどこでも撮影OKだったのに、海老蔵さんの周囲だけ 「撮影はご遠慮下さい」 って、おかしいよねぇ? 他の役者さんに失礼じゃないねぇ。

今年の見ものは 『灰被姫 (シンデレラ)― 賑木挽町劇場始 (にぎわうかぶきざことはじめ)』。さっきまで売店で忙しく応対していた役者さんたちが趣向をこらして楽しませてくれる。そもそも昨日の千秋楽後に舞台稽古をしただけで、これだけの芝居を見せてくれるんだからすごいなぁ。あやふやな台詞の突っ込み合いもご愛嬌。舞踏会を明治の歌舞伎座開場式に置き換えた趣向が秀逸で、最後には歌舞伎座が建替えで姿を変えてもなお一層、歌舞伎が繁栄しますように、とオリジナルのシンデレラとはまったく違う結末なのに流れが自然。めちゃくちゃ楽しかったし、おもしろかった! おそらく夜の部の方がテレビで放映されるはずなので、楽しみに待とう。

終演後、ドトールでひと息ついて、夜の部に参戦する別のお仲間を見送った後、しばし散策してから、いつもの升屋に落ち着いた。「もち麦パンのおでん」 なる不思議なメニューが新たに登場していて、話のタネにと注文してみると、確かにパンなのに確かにおでんで、みょうにクセになりそうな…。夜の部が終わるまでずっとオシャベリしっぱなしで、これからまだ仕事だというお仲間を無理やり誘って付き合わせ、彼が早々に会社に戻った後、8時近くにようやくおひらき。楽しかったぁ。

そんなこんなの最中にクライアントから仕事の依頼が入り、今夜遅く届く書類を明日の午前中に仕上げてほしいと。そりゃあんまり無理なんじゃ? でも結局、夜になっても書類が届かなかった。どうなることやら。

左團次さんとの嬉し恥ずかしのツーショットを早速プリントして、手帳にペタンと貼ってみた。えへへ。これでいつでも元気になれちゃう♪