まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

厚紙で手織り

maru992008-11-29

手織の写真をアップした際に頂いたコメントがきっかけで、厚紙を使ってポーチを織るワークショップの企画を知り、開催日直前だったのでもう無理かなぁ、と思いながらダメもとでメールしてみると、幸いまだ大丈夫とのことだったので、申込をしておいた。なんとなくイメージはできるんだけど、織り始めはどうするのか、紐で口を閉じる部分はどうなるのか、底は? とディテールに興味津々。


午後2時半のスタートに間に合うように、深川資料館通りにある 「深川いっぷく」 というお店を目指す。歌舞伎のお仲間と連れ立って深川江戸資料館で新内流しを聴いたのは去年の春。なつかしいなぁ。その時のメンバーのひとりと連絡がとれなくなってしまっているのがとても寂しい。


分かりやすい地図のおかげで迷うことなく到着。もうすでに始めていらっしゃる方もいた。わくわく。長方形の厚紙の上部に5ミリ間隔で切り目を入れたものが用意されていて、横にも切り目をひとつ入れ、そこに糸をはさんで固定し、縦糸を張っていく。厚紙の表にも裏にも糸を回し、最後に1本足して奇数にすることで、横糸は表裏の区別なくグルグルと平織りができるようになる。なるほど〜! 底は特に何の処理もしなくても、厚紙の下端で糸が輪になっているから、編物にたとえれば、鎖編みを何目か編んで、その直線を軸に増やし目をしないでグルグル編んでいくのと同じこと。ふむふむ。


バリエーション豊かなたくさんの糸が用意されていて、目移りしちゃって選ぶのが大変。さんざん迷って、ベージュとオレンジの中間のような綿のより糸を縦糸に、横糸には明るい黄色のモコモコした変わり毛糸をチョイス。仕組みさえ分かれば、ただグルグルと平織りを続けていくだけだから、至ってシンプル。毛糸針で縫うように織り進み、横糸をそろえる際には櫛の代わりにフォーク! これにはビックリ。でも柘植の櫛よりすき間が広いから、太目の毛糸にはピッタリ。


暖色系の段染め糸と、黄色のモコモコと色違いの茶系の変わり毛糸も織り込んで、厚紙の上端ギリギリまで織ったら、縦糸の1本1本に結び目を作るように端をかがれば、厚紙の切り目の部分にはさんでおいた糸が輪になっているので、紐を通せば出来上がり♪ 厚紙をはずすと、ふわふわの手ざわりがたまらない〜!


和気藹々でオシャベリしながら、あっという間にワークショップ終了。楽しかったぁ。織り方は分かったけど、一番最初から自力でできるかちょっと不安だったので、帰宅後、電子辞書のカバーを作ってみることにした。仕上がりサイズは若干縮むことと電子辞書の厚みを考慮し、大きめに厚紙を切る。白の凧糸を縦糸に、並太の黒を横糸にして、くりんくりんしたループ状の変わり毛糸を織り込む。地織りの部分は刺し子みたいな風合い。ジャストサイズで、ちゃんと使えるモノができた。糸の選び方でまったく違う雰囲気になるし、短時間で仕上がってしまうから、もう次々に作りたくなっちゃうな。でも使わないモノを作っても仕方がないし…。ジレンマだわ〜。


フィギュアスケートのグランプリシリーズ第6戦NHK杯の女子フリーの中継中は、手織の手を止め、じっくり見た。真央ちゃん、すごかったなぁ。わずか2週間の間にフランス大会での反省点を見事に修正してきた。なんかもう途中で胸が熱くなっちゃって、ウルウル。2回目のトリプルアクセルは惜しくもダブルの判定になってしまったけれど、ファイナルではきっと決めてくれるんじゃないかなぁ。