早寝を決め込んだといってもベッドに入った時点で日付が変わっていたし、日頃の不摂生がたたってすぐには寝付けない。でも睡眠不足も続いていたので、いざ寝入ったら今度はなかなか起きられず、11時にセットしたアラームを無視して昼近くまで寝てしまった。家を出る時間まで1時間弱しかない。ひぇ〜っ!
いつも以上に慌しく身支度を済ませ、駅まで向かう途中、最近できたばかりのパン屋の前に休業の看板が出ていた。いわく 「5の倍数の日は休業」。5の倍数、てことは今日は10日か。… 10日?! 歌舞伎座のチケット予約日じゃん! 忘れてた〜っ!! 今から家に戻れば確実に遅刻しちゃうし、ネットカフェに立ち寄る余裕もない。仕方がない。久々に電話予約だ。急ぎ足のまま携帯電話でかけ始める。つながらない、つながらない。こんな時間でもまだ通話中かぁ。あきらめずにかけ続ける。く〜っ。もう駅に着いちゃうよ〜、という時にやっとつながった。ふぅ〜。シャッターの降りた宝くじ売場のカウンターに手帳を広げてスケジュールを確認しながら予約完了。駅のエレベーターを駆け上がり、発車のベルが鳴る中、間一髪ですべり込みセーフ! ぜいぜい。
昨日は池袋から西武池袋線で大泉学園。そして今日は同じ池袋から東武東上線。まだ小さい頃、東上線の下板橋の駅から見える家に住んでいたことがある。駅のホームと家の中とで会話ができるぐらいに近かった。だから滅多に乗らない東上線で下板橋を通過する時はちょっとドキドキしたけど、目の前に広がるのは当然ながらまったく知らない町並み。何十年も経っているからねぇ。
上板橋で降りて、板橋区の科学教育館へ。ここのプラネタリウムで、松浦このみさんとピアノ&ボーカルのユニットで宮沢賢治の 「銀河鉄道の夜」 の朗読&音楽コンサート。プラネタリウムを最後に訪れたのはいつだったか思い出せないぐらい久しぶりだし、「銀河鉄道の夜」 って実はきちんと読んだことがない。日頃、夜空を見上げる習慣なんてないし、見上げたところで私の視力ではろくに見えやしないから、プラネタリウムのドームに広がる星空は、たとえ人工のものであっても新鮮で、なんだか嬉しくなってくる。そこへ優しいピアノの音色と包み込むような歌声、そしてこのみさんの心にしみる朗読。ただね、ドームの星空がよく見えるように、背もたれが固定されずに自然にリクライニングされちゃう椅子で、私としてはこのみさんたちの姿が見えるように倒さない状態のままで朗読を聴いていたかったのだけれど、前後の人に倒されちゃうとどうしようもなく、仕方がないから私も倒したら、寝そべるのとほぼ同じ角度に倒れてしまうので、ただでさえ心地よい音が耳から入ってくるのに、そんな姿勢でいたら寝てしまいそう〜! いやぁ、たっぷり睡眠をとっておいてよかった。懐かしくて、あたたかくて、心がほっこりとするステキなひととき。
池袋には昨日寄り道したので今日は素通りして、6時近くに帰宅し、ひと息ついてから仕事をスタート。でも明日はイッセーさんのライブがあるから、今日もしっかり睡眠をとっておかないと。う〜む。仕事と遊びの優先順位が明らかに逆転しているな。でも遊びを犠牲にしちゃうとストレスがたまるから〜。