まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

たまには着物姿なぞ…

maru992008-01-19

8時のアラームでビシッと起床。まずは珈琲。食事は … いいか。まだお腹空いてないし、今日はランチタイムの新年会だし。ひと息ついて、8時半にはもう着付けをスタート。


遠目には生成りに近いインド麻の着物に、半衿は白。帯は何にでも合う万能選手を起用。アクセントカラーとして濃い色を持ってくるか、明るい若緑色にするかで迷っていた帯揚は、朝から楽しげな気分に合わせて明るい方をチョイス。「七緒」 という雑誌に載っていた森田流とかいう帯の結び方を試してみようと思っていた。初挑戦。今までも結ばずに締めるやり方だったのだけれど、同じ結ばない方法にもいろいろあるのねぇ、と感心した結び方。お太鼓の部分がすっきりとシャープにおさまるのがポイント。もうひとつ、手先の帯が余った時に、そのまま帯の間に押し込むのではなく、谷線を作ってV字のように折れば間に押し込まなくてもきれいに収まるというのが大きな収穫だった。今までは、余らないように手先を短く取ると当然たれの部分が長くなってしまい、普通に折り上げただけではお太鼓におさまりきらなくて、お太鼓の中でさらに折り返すことも度々だったのがこれで解決♪


新しいやり方に挑戦した割にはとてもスムーズに着付けが終わったので、ちょっと早めに家を出て、着物のお店に寄ってみる。着物の下前をかなり上に引いたつもりだったけど、もっと大胆に引いていいとのアドバイス。ふむふむ。


めざすは国立。アルパの教室の新年会で、何度か行ったことのあるロシア料理のお店が会場なので迷う心配はない。総勢たしか18人。2つのテーブルに分かれ、私は先生のお隣りに。パンケーキにサーモンや野菜をくるんで食べるオードブルに始まり、次から次へと出てくる料理に、朝を抜いたにもかかわらず途中でもうすっかりお腹がいっぱいになってしまい、ロールキャベツは半分残してしまった。でもデザートのアイスは別腹だったり^^


楽しくオシャベリしている間に、あっという間に2時間半。このあと夜のライブまで2時間以上もブランクがあいてしまうところ、先生がご自宅によんで下さったので、他のお仲間と一緒に遠慮なく伺う。ひとりがレッスンしている間に他の2人とオシャベリしながら、手帳を開いてハガキを2枚。1枚は、今年2枚目の年賀状をくれた年下の友人宛に、もう1枚は連絡がとれなくなっている歌舞伎のお仲間宛に、文面を悩みながらどうにか書き上げ、さらに予備のハガキを使って、夕べ焼いたケーキに添えるカード代わり。そうこうしている間に気がつけば5時ちょっと前。2人目のレッスン中の先生にご挨拶もせずに駅に向かい、車内で手帳を開くと、カード代わりのハガキがな〜い! 先生のお宅に忘れてきたみたい。あちゃ〜! ハガキはまだ予備があるからいいけど、恥ずかしい〜、と思っているところへレッスンの終わった先生からお電話を頂く。破棄して下さいませ〜。なんかしらやらかすなぁ、もう! せっかくのロシア料理だったのに写真も撮り忘れちゃったしぃ。


新宿経由で代々木上原へ。駅から徒歩3分のライブハウスで、いつもラジオを楽しみにしている松浦このみさんの朗読と、西村由紀江さんのピアノのジョイント。このみさん、細〜い! HPの写真より10キロ以上少ないんじゃないかと思うぐらいにスレンダー。朗読のライブって初めてだったのだけれど、とても不思議な感覚だった。たとえば同じ言葉でも、文字のメディアでは、漢字で書くか平仮名で書くかによってもニュアンスが変わる。音のメディアにはそのぶれはないものの、創造力をかき立てられる点では文字のメディア以上かもしれない。2時間弱のライブを通じて、あたたかくて大きくて大切なものをたくさん受け取ったような気がするのだけれど、その場ではうまく言葉にできなくて、というか言葉にしようとすると大切なものがたくさんこぼれ落ちてしまうような気がして、アンケートにも多くは書けなかった。


2月にはプラネタリウムでこのみさんが 「銀河鉄道の夜」 を朗読するという。想像しただけでステキなので、その場でチケットを申し込み、出口でお見送りしてくれているこのみさんにご挨拶。ラジオネームを告げると、「メールの印象そのまま!」 とこのみさん。そうですかぁ? 今日の私は着物でいつもよりかなりおすまししてるから、それはちょっとかいかぶりかも。2月のプラネタリウムに作務衣で行ったりしたら、このみさん、目を丸くしちゃうんじゃないかな。ケーキも渡せたし、よかったぁ。


帰りの車内で、ずっと考えていた。言葉の持つ力や、人に伝えるということ。私も仕事柄、言葉にはそれなりに敏感なつもりでいるけれど、私の仕事というのは基本的に言葉の置き換えにすぎなくて、自分で何かを生み出しているわけではない。でも悲しいことに、自分なりの作品を生み出すことができるようなオリジナリティやクリエイティビティに欠けていることはよく分かっていて、その自覚からシナリオの勉強に挫折した経緯がある。だから余計に憧れちゃうんだよなぁ。自分の言葉で自分だけの作品を綴るというプロセスに。


帰ってから手織りの宿題にとりかかるつもりでいたのだけれど、いざ帰り着いたらヘロヘロで、とてもそんな余力は残っていなかった。明日だ明日〜っ! (こればっかり^^)