まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992010-10-15

まだようやく半分終わったばかりの仕事の続きが気になるものの、ゆっくり寝た。予定より早く目が覚めてしまってもなおベッドにかじりつき、無理やり二度寝した。というのも、今日のイベントは歌舞伎その他の芝居以上に集中力を要求されるから。

昨日の日記にうっかり書き忘れてしまったのだけれど、今日のイベントのために夕べ遅くにマロングラッセのケーキを焼いておいた。富澤商店で量り売りしていたのを試食したら美味しかったので、その時点では特に目的を定めずに買っておいたのが役に立った。パウンドケーキ型のレシピの倍量で、ハート型のシリコンカップ9個と普通のギザギザで丸いシリコンカップ8個分。丸いほうの1つを試食して、残りの9個と7個をそれぞれラッピングして、雑誌か何かの付録についてきたスヌーピーのバッグに入れ、プレゼントの準備は完了。

日記に書き忘れたのは、仕事に専念している間、手帳の記載がいいかげんだったからなので、早めに家を出てスタバに寄り、手帳にあれこれ書き込む。この作業を始めると時間の経つのが早くて、あっという間に電車の時間。

代々木上原まで乗り換えなく直行できるので、車内ではのんびり読書。イタリア語で「音楽の家」という意味のムジカーザという小ホールまでは駅から歩いてほんの数分。すでにピアノと椅子がセッティングされていて、小さなテーブルの上に本が数冊。そう、今日はここで、松浦このみさんの朗読と西村由紀江さんのピアノで綴る「風を集めて」の第七章。

エンジ色のステキなドレスに身を包んだこのみさんはとってもエレガント。この「エレガント」こそ私には縁遠く、それだけに憧れの強い形容詞。由紀江さんはいつもながらお人形さんみたいにかわいらしい。

今夜の作品は、辰美滴子「言えなかったこと」、道尾秀介「流れ星の作り方」のあと、由紀江さんのミニ・ソロコンサートをはさんで、ベストセラーの「超訳ニーチェの言葉」より。どれも未知の作品で予備知識もゼロだったので、このみさんのひとことひとことに集中力を研ぎ澄ます。濃密なひととき。由紀江さんのピアノが時に力強く、時に優しく流れて物語に余韻と彩りを添え、このみさんの穏やかな声がスーッツと心に沁み込んでくる。なんというか、時間に追われていつのまにか凝り固まっていた気持ちの芯をじんわりとほぐしてもらったような心地良さ。

終演後すぐ、このみさんにケーキを手渡しすることができた。「雰囲気が変わりましたね」とこのみさん。単に髪が伸びただけですぅ。

帰宅後、とりあえず仕事を再開したものの、やはり集中力をほとんど使い果たしてしまったようで、2ページ終わらせるのがやっと。続きは明日がんばるわ〜!