まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

2本立て

maru992007-09-05

懸案の仕事がようやく、ようやく終わったので、心ゆくまで寝てしまおうとアラームをセットしないでおいたら、7時間ぐらい寝ちゃって、起きたのは1時すぎ。う〜ん。気持ちいいけど、やっぱりこういう時間に起きると誰にともなく罪悪感が〜。


ここ数日の間に何件かの依頼を断ってしまったのは劇評がまだ書けていないからだったから、懸案の仕事が終わった今、最優先事項なのがこの劇評。でも書評と同じで、時間さえあれば書けるというものじゃないんだよね。仕事なら、たとえ気が進まない案件でも、とりあえず始めてしまえば自分を叱咤激励しながらなんとか続けていけるのだけれど、書評にしても劇評にしても、ゼロから自分で発想して書く文章というのは、自分の中からわき上がってくる何かがないとどうしても形になってくれない。やっぱり観終わったその日にすぐ書くべきだったかなぁ。自分の中で一度じっくり熟成させてから、と思ったんだけど…。


結局、劇評はまったく進めることができずに、とりあえず手織りの宿題を始めてしまう。まだまだ蒸し暑くて扇風機が活躍しているというのに、毛足の長〜いモヘアなんだもの。巻いた糸をさわっているだけで暑い〜! 毛足がからみ合うのをほぐしながら、糸の上下を替えたら串でギュッギュッと詰めながら進む。縦糸の本数と同じ段数でひとパターンの模様を織り終えたところでタイムリミット。久々にMOVIXに向かう。


映画を観るのは、7月初めの 「パイレーツ・オブ・カリビアン」 以来。尾上菊之助主演の 「怪談」 を観たいと思いながら、怖いのは苦手で、特に映像は目に残って怖さが持続してしまうから、どうしようかなぁ、と迷っているうちにそろそろ上映期間が終了してしまうので、単純に楽しめそうな 「西遊記」 と2本立てにしてみた。


菊之助の目って左右の黒目がちょっとアンバランスなんだよね。舞台ではあまり気にならないのだけれど、映像だとどアップになるからかなり目立つ。それでもやっぱりキレイな顔〜。物語は、一龍齋貞水さんの講談で始まる。これだけで十分怖い。でも豊志賀は黒木瞳だから、それほどおどろおどろしい造りじゃなかったので、小さい頃にモノクロ映画で見てまだ忘れられずにいるお岩さんのような強烈な恐怖のインパクトはない。怖い場面はたくさんあったけれど、ラストシーンが工夫されているせいか、見終わった後には切なさが残る。映像が美しい。女形の印象の方が強い菊之助も男なんだよねぇ。でもセクシーな場面でもやっぱりちょっと優等生ぽかった。ひとつだけ、エンディングに浜崎あゆみを使ったのは絶対マイナス!


西遊記」 は、中国の広大な自然の映像が圧巻。アクションシーン満載で、慎吾クンはもちろん、40代のウッチャンも頑張っている。鹿賀丈史の金角に対して岸谷五朗の銀角はちょっと弱いかな。じゃあ誰なら、と考えても特に思いつかないんだけど。CGを駆使した映像はド迫力だけれど、手作り感のあった昔のマチャアキ版が逆に懐かしくなったりもした。1978年放送だから、もうほぼ30年も前なのねぇ。全体の展開はまぁ最初から分かっているし、感動を求める作品でもないから、元気をくれてありがとう、とうい感じかな。ただ、ニセの三蔵一行として幸田來未、南原清隆草磲剛猫ひろしの4人が登場する場面はまったくいらないし、最後に亀から人間に戻る王様を三谷幸喜にする必要もなかった。もっとも、パンフレットはニセ一行を裏表紙にしてるし、ゲストキャストとして5人のために2ページもさいてるから、作り手の側ではサプライズのつもりなんだろうけど、サプライズとして出すなら出すでもっと効果的な使い方があると思うなぁ。


10時半近い終了後、「怪談」 の怖さは慎吾スマイルのおかげで消えて、ゴダイゴ西遊記シリーズを口ずさみながら帰宅。ゴダイゴのアルバム、"MONKEY MAGIC" と "KATHMANDU" の2枚は、高校時代に歌詞を全曲覚えて、今も結構覚えてるんだよね。


遊んで帰って来た後は劇評 … とうまくいくはずはなく、今日も手織りをひとパターン織っただけで力尽きてしまった。だんだん締切が近づいてくる〜。