まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

桜のロールケーキ

maru992007-03-31

ああ弥生三月がいってしまふ。まだミーハー芝居帖も書いていないのに … って、時間は十分あったはずなのにねぇ。


生活時間帯が乱れに乱れきっているので、今日も起きたのは11時近かった。今日の油絵は都合により1時間遅らせて4時から。PCを起動してひととおりのルーティンワークを済ませ、2時半頃に家を出る。3時半すぎには着くはずだったのに、どういうわけか乗り換えのタイミングが悪くてギリギリに到着。大泉学園までは2回乗り換えるのに、Suica 1枚で行けちゃうなんて感動的だわ〜。


前回に続いて、自分の家のベランダから撮った空の絵。メインの空の部分は前回ひととおり絵の具をのせ終わっていて、下の建物のシルエットが手付かずだった。全部シルエットとして塗りつぶしてしまうと単調になりそうだし、かといって細かく描きこみすぎるとうるさくなるし。どうしたもんでしょう、と鄭先生にお伺いを立てると、ベースの色を決めて、全体をその色で統一しながら、建物のおおまかな形ごとに色の変化をつけるといい、と具体的なアドバイス。ベースの色が肝心なので、黒は使わず、あたたかみのあるシルエットをめざしてセピアをベースに色を作る。この色が成功したようで、空とのバランスもいいとほめてもらえた。へへっ。ただシルエットと空との境目がハッキリしすぎているというので、ぼかそうとして、かえって空が汚れてしまい、あらたに空の色を作って塗り直す。せっかく適格なアドバイスをもらってもこんな具合で、なかなかうまくいかないんだけど、この試行錯誤のプロセスが楽しみでもある。いくらでも塗り直せるのが油絵のいいところだしね。


「僕、漢方薬臭くないですか?」 と鄭先生。なんでもバイト先のコンビニで万引き犯をつかまえようとして、逃げる犯人を追いかけた際に太ももの筋肉を傷めてしまい、湿布を貼っているのだという。勇敢なのは素晴らしいけれど、犯人が凶器を持っていたりしたら大変だから、ほどほどにね。


鄭先生ほどの技術のある人は使う道具も私たちとはレベルが違うのかと思いきや、一番使いやすいのはこの筆、と鄭先生が指差したのは私たちも使っているごくごく普通のナイロンの筆。なまじ動物の毛の高価なものは絵の具がなじみにくかったり、洗っても色が落ちなかったりするんだって。使っているのは同じ筆でも、先生は何時間も集中して描いたあと、丁寧に念入りに洗ってよく乾かし、1本の筆を十年以上も使うという。月に2回ほんの数時間しか描かないのにメンテナンスがいいかげんな私たちとはえらい違い、と反省。あらためて筆の洗い方を教えてもらい、7時半すぎに終了。


鄭先生はバイトに向かい、I さんWさんと3人で居酒屋へ。鮪尽くしの握りがお目当てだったのに、今日は運が悪かったのか、いつもの美味しいトロは出てこなかった。ガックリ。他にもあれこれ頼んでオシャベリの花を咲かせているところへ、鄭先生から I さんにメールが入る。「さっき言い忘れましたが、筆を洗う時のお湯は熱すぎないように気をつけて下さい」 って。律儀な人だ〜。


私がお腹をこわしたときの話から I さんの韓国旅行のお土産話など、ついつい夢中になって、気がつけばもう11時になろうというところ。I さんからは、韓国の唐辛子入りのチョコレートを、Wさんからは手作りのポークビーンズを頂く。そのお礼に、幸いとっても美味しかった桜のロールケーキの残りを半分ずつお二人に。


帰宅した時にはすでに日付が変わっていた。夕方ぐらいに仕事のメールが入っていたのだけれど、携帯では添付ファイルが確認できないまま、締め切りに余裕がありそうなのでひとまずOKの返信をしておいた。分量も分からずにOKしてしまったのでPCで確認しようとしたら、あれれ、「添付の書類を…」 って書いてあるのに何も添付されていない。忘れちゃったのかなぁ? 今回が初めましての送り主にその旨をメールしたものの、週末だからすぐには返信が来ないかもしれないなぁ。スタートが遅れるのに分量がとんでもなく多かったら大変だ〜。でも初めての依頼に原稿を添付し忘れる先生って、なんか親近感を抱いちゃうな。