激動の3月も今日が末日。コロナウイルスはますます猛威を奮い、収束の気配は見えてこない。
ウィーン国立歌劇場の配信は16作め。2回めの「フィガロの結婚」。3日前に観たばかりの1回めと同じ演出なので全体の印象は変わらないんだけど、配役の違いはやはり大きい。たとえば伯爵は、フォルスタッフのタイトルロールも演じていた恰幅のいいカルロス・アルバレスから細身のルカ・ピサローニに替わり、実年齢の違い以上にぐっと若返った印象。伯爵夫人も夫の不貞を嘆く切々さが前回以上に伝わってくる。今回フィガロを演じるのは、「ラ・チェネレントラ」の従者ダンディーニや「愛の妙薬」の軍曹としても活躍していたアレッシオ・アルドゥーニで、ヴァレンティナ・ナフォルニツァのスザンナとのラブラブ度がさらぶアップしたような。何度観ても楽しい作品だなぁ。
日・月と自宅にこもっていたのだけれど、抗アレルギー薬が残り2錠になってしまったので耳鼻科へ。さらに4週間分を処方してもらった。これを服用し終わる頃には花粉症も治まるんじゃないかな、と先生。この薬のおかげで今年は肌の赤みが出ることもないし、1日1錠で他の症状もピタリと抑えてくれていて、本当にありがたい。
テンペラは教室でしかできないので、油絵のほうを自宅でやってみようと教室から基本の絵の具セットと小さなキャンバスを持ち帰ったものの、いざ描こうとしたら道具が足りず、耳鼻科の帰りにダイソーに寄り、パレットと絵筆を買ってきた。4月の改編を前に今日が最終回となる斎藤さんの OTTAVA Salone をBGMに、柿の木の枝に猫が座っている写真をもとに描き始める。抜けるような青空の色を基本の絵の具セットで出すのはなかなかに難しい。
テンペラと違い、油絵の具は乾くのに時間がかかり、背景の空の部分をひととおり塗り終えてすぐに枝や猫の部分に絵の具をのせると滲んでしまうので、今日は背景だけでおしまい。
ちょうど斎藤さんの Salone が終わったところで、録画しておいたWOWOWのオリジナルドラマ「それを愛とまちがえるから」の全5話一挙放送を観ながらチクチク。このドラマが思った以上に面白く、チクチクしながら最後まで一気に見てしまった。その結果、5つの丸いモチーフが全部終わったー ♪
このあとさらに、外側部分の土台の糸を張る作業。本数が多いので途中まで。