まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

およめさま

maru992006-10-28

この日記も今日でまる3年。時には翌日、翌々日にずれ込んだりもしながらなんとか毎日欠かさず書き続けてきたので、1095日分の記録。加えて今日は左團次さんの披露宴♪ 3周年記念とお祝いごとが重なって、ハッピーハッピーな1日になるはずだったのだけれど…。ああ、もう、生来のおっちょこちょいを治してくれる病院があったら完治するまで入院したい。完治できる薬があったら買い占めたい! く〜っ!!


午前中から 「ミーハー芝居帖」 を書き始めたものの、歌舞伎座夜の部の分だけで思いのほか手間取り、国立劇場の分までは書く余裕がなかった。披露宴は6時半からで、待ち合わせは5時50分。その前に着物のお店に寄らないといけないので早めに着付けを始める。帯を結んでいる最中に携帯が鳴った。着メロで I さんと分かる。そういえば彼女は今日から台湾だっけ。帯を片手で抑えたまま、すでにバッグに入れた携帯をとり、成田空港からのメールに返信をして、用の済んだ携帯をバッグに戻せばよかったのだけれど、帯がくずれそうだったのでとりあえずテーブルに置いた。これが痛恨の誤り。


無事に着付けを終え、十分に余裕を持って家を出て、着物のお店に寄り、「そろそろ行こうかな」 と時間を確認しようとして初めて携帯がないことに気がついた。取りに戻るには遅すぎる。どうしようどうしよう。でも待ち合わせで無事に会えさえすればいらないわけだから … と、この読みが甘かった。戻るには遅すぎたけれど待ち合わせの時間には早すぎるぐらいで、江戸川橋の駅周辺には何もなかったので待ち合わせの15分前から出口で待つ。その間に何人か、同じ披露宴に向かうはずの役者さんが通り過ぎていく。まだかなまだかな。腕時計をする習慣がないので携帯がないと時間すら分からない。普通は駅前といえばどこかしらに時計があって困ることはないのだけれど、この駅は本当に何にもないので、近くの交番まで時計をのぞきにいくこと数度。すでに待ち合わせの50分をすぎ、だんだん不安になってくる。待ち合わせに関するやりとりのメールを念のため携帯に転送してあったのに、それも確認するすべがなく、他に連絡の手段もない。まさか会えないとは思っていなかったから…。ああやっぱり取りに戻ればよかった、と後悔しても後の祭り。6時をすぎ6時10分をすぎ…。これ以上ここにいると遅刻してしまいそう。ひょっとして、仕事の都合で遅れるから先に行って、という連絡が携帯に入っているのかもしれない。出先から別ルートで先にもう着いているかもしれない。さんざん迷ったあげく、きっと現地で会えることを信じて会場に向かった。


椿山荘の正面玄関を入るとすぐに、会場が4階から5階に変更になったという案内があり、5階に上がるとロビーはもう綺羅星のごとくで目がチカチカ。後援会専用の受付があると思っていたのにそうではなく、またよくメディアでも報道される襲名披露パーティーのように立食でわいわいがやがやという形式だとばかり思っていたのがテーブル席で、どうやら思い描いていたのとはまったく違う本格的な披露宴らしい、と戸惑いながらギリギリまで待っていたのだけれど、とうとう会えないままロビーにいた大勢の人たちがほとんど会場に入ってしまったのでやむなく、左團次さんのマネージャーの方に事情を説明し、遅れていらしたらよろしくと伝えて入場。時計がないので分からなかったけれど、おそらく7時近かったと思う。金屏風の前の新郎新婦にご挨拶をしてテーブルに着く。あたりを見回してみても後援会らしいグループの姿はなく、同じテーブルの方に伺ったところ、後援会には声をかけていないときいた、とのこと。へっ? じゃあ私はどうしてお招き頂いたのかしらん??? ファン歴は長いけれどそういう方は他にもいらっしゃるだろうし、ここ数年は楽屋へ伺う機会も残念ながらないままだし、えっとえっと、毎年お年賀状をお出ししているから? まさかねぇ。確かに後援会はもう会としては存続していないけれど、最後まで登録していた全員が同じようにお招き頂いたものと思っていたからこそ、このブログで気軽に書いてしまったのだけれど、おおっぴらにしてはいけないことだったのかしらん、とそれも不安になってきた。そういう事情なので会の詳細は控えるけれど、ひとつだけ、司会の水谷アナウンサー (NHK) が最後に椿山荘の方に 「出入り差止めなんてことはないですよね?」 と…。それで大方ご想像頂けるかと。


美味しい料理が運ばれてくるたび、また盛り上がって笑いが起こるたび、隣りの空席が切なくて申し訳なくて複雑な心境のまま、めでたくおひらき。再び金屏風の前のお二人にご挨拶をして会場を後にする。皆さんタクシーで、徒歩で帰るのは私ぐらい? 駅に着いた時には10時を回っていたので、帰宅は11時すぎ。すぐに携帯を確認すると、ああやっぱり、すべては私のせい。駅の出口ではなく、その出口に向かう改札で待つべきだったのだ。待ち合わせメールをじっくり確認せずに、出口とだけ覚えていたのがそもそもの誤り。江戸川橋の駅は改札からこの出口までが長くて簡単に行ったり来たりできる距離ではなかったとはいえ、自分のおっちょこちょいを重々承知しているのだから、ひょっとして待ち合わせ場所を間違えているかもしれないと勘ぐるべきだった。正しい待ち合わせ場所で6時半すぎまで待っていてくれたのに私ってば私ってば。私の同伴者としていらして頂くことになっていたのだから、先に現地に行っているかも、なんて都合のよい期待をしてはいけなかった。遠慮して帰ってしまわれた、その帰り道ではどんなにか…。ああもう、お詫びのしようがない。ううううう。