まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

雨上がりのアサガオ

maru992008-08-24

さて、今日は国立劇場で、第14回稚魚の会・歌舞伎会合同公演。去年は 「音の会」 と併せて劇評を執筆するという大役を担っていたので、観ながらいろんなこと考えすぎて頭が痛くなりそうだったけど、今回は再度のご依頼を頂いたものの 「音の会」 の方が都合が悪くて辞退せざるを得なかったから、肩にずっしり重荷を背負うこともなく、気軽に観賞できることになった。


とはいえ、仕事がまだ片付いていないから、ちょっと早めに家を出て、劇場近くの喫茶店で書類を広げる。ふと見ると、隣りの隣りのテーブルに春之助さん。赤ペンでぎっしり書き込みのある台本を真剣に読んでいらっしゃるところ。何度かイベントで直接お話したこともあるのだけれど、自分から声をかける勇気がないのよねぇ。続いて國矢さん。春之助さんには気づかずに奥のテーブルへ。ファンの方がいらしたようで、オシャベリをされていた。ちょっとうらやまぴ〜。


「車引」「釣女」「番町皿屋敷」「勢獅子」 という4つの演目を2つの班で演じ分ける。同じ日に同じ芝居を別の配役で見比べることができるのがこの公演の面白いところ。なかでも注目は 「番町皿屋敷」 で、主役の青山播磨を新七あらため新十郎さんと國矢さんとがそれぞれ演じる。いや〜もう、どちらもそれぞれにステキで参った〜! 劇評を書く必要はないのに、筋書の余白にそれぞれの班のそれぞれの役について気づいたこと、感じたことを書き留めていったら、書き切れないぐらいにビッシリになっちゃった。


左團次さんのお弟子さんも活躍していたので、ひょっとしてまたお会いできるかと期待してしまったのだけれど、今回は公演日数が6日もあるから、そうそう偶然お会いできるはずはないのよね〜。「番町皿屋敷」 のお菊を京妙さんが演じた時には雀右衛門さんがご覧になっていた。


2つの班の間の時間だけじゃなく、長めの食事休憩の時間も場所を見つけて書類を広げる。それでもゴールまではたどり着かず、あともうちょっとというところでタイムリミット。帰宅後、すでに始まっていた北京オリンピックの閉会式の様子をチラチラ見ながら見直しの続きをようやく終わらせ、修正作業に2時間近くかかって、午前2時すぎに送信! はぁ〜。やっと終わったぁ〜っ! 長かった〜! なんとか週末の間に終わってよかった〜!