まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

バッグに棲むウサギ

maru992006-10-27

国立劇場は正午からだから、それほど忙しくもなく、かといって午前中にひと仕事するような余裕まではなく、また別の作務衣で出かける。さすがに素足で下駄履きだと足が冷えるので、色無地のストレッチ足袋を愛用。こはぜがなくて、ソックスみたいにすぐにはけちゃう。家を出る前にメールボックスをのぞくと、遅れに遅れていた書評の本が届いていた。といっても1冊だけ。文楽関係でかなり内容が濃そうだから果たして1週間で読めるかどうか。バッグに入れていく。


地下鉄の中では nintendogs で犬の世話をして、2匹それぞれの散歩が終わった頃に大手町到着。退職直後は通い慣れたこの駅に降り立つたびにそれなりの感慨があったけれど、さすがに3年経つと、他の駅と変わらない通過点になってしまったなぁ。


今月から12月まで3か月でひとつの作品を通し上演というのは国立劇場ならではの企画で、『元禄忠臣蔵』 第一弾の今月も今日が千秋楽。入り口に満員御礼の垂れ幕が出ていた。歌舞伎座より若干年齢層が高いような印象。やたらと台詞の多い芝居なので、役者さんたち大変そう。芝居の詳細は 「ミーハー芝居帖」 に譲るとして、歌舞伎を観ながら幕間に文楽の本を読んでいると、さすがに頭の中が煮つまってくるなぁ。


4時半すぎの終演後、いつもなら平日に国立劇場に来るとつい近くの甘味処に寄りたくなるところをグッとこらえて、カフェベローチェでしばらく書評の本の続きを読む。そのあと寄った書店で吉野朔美さんのまだ知らずにいた文庫版コミックスを発見して思わずゲット。彼女の奥深い世界に完全にはまっている。


留守中に生協から白菜やネギ、春菊などが届いていたので夕食はひとり鍋♪ 骨付きの鶏肉からいい出汁が出て、う〜ん、シアワセ。


夜はテレビで 「デスノート」 前編を見た。近くの MOVIX でもやっていて、藤原クンが好きだから気になってはいたのだけれど、なんとなく足が向かなくて見逃していた。意外と面白いという評判は偽りじゃなかったな。そうくるかぁ、と驚かされたり、ディテールの工夫に感心したり。でも映像美を楽しめるとかスペクタクルな画面展開とかいう類の作品ではないから、わざわざ映画館で観る必要はないかも。とはいえ前編を見ちゃうと続きが気になるから、レディースデイの千円ポッキリなら見てもいいかな。


見終わったところでお風呂がわくまでの間に、明日着ていく着物の準備。披露宴のような華やかな席でしか着られない着物が1枚だけあって、迷わずそれを選んだものの、この着物だけはコーディネートが決まってしまっていて、別のコーディネートをいろいろ考えてみてもやっぱり最初の組合せに戻ってしまう。他の着物はそんなことないんだけどなぁ。まぁ、いいか。どうせ着物の人がた〜くさんいるだろうから目立たないしぃ。


お風呂の中では吉野さん。ついつい全3巻を読破してしまった。だって面白いんだもん。