まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

コンサート前

maru992006-07-09

出かける前に少しでも仕事をするつもりでいたのに、ついダラダラと過ごしてしまい、11時過ぎに家を出てアリオへ。今日は I さんのお店でアルパの先生のコンサートがあり、I さんがゼリーを用意すると言っていたので、かわき物を何種類かみつくろう。2時開演のところ30分ぐらい前に到着し、いつもどおり最前列に陣取る。次々に席がうまっていき、こじんまりしたお店なので30人前後でほぼ満杯。アルパのお仲間もたくさん来ていて、「久しぶり〜」 に続く会話は 「発表会の曲決まった?」


先生とご主人のデュオのコンサートで、一部では、黒地に素晴らしい刺繍をほどこした先生のおニューの衣裳に合わせて、ご主人のガブリエルさんも黒地に刺繍のアオポイ。二部では、先生はピンクのニャンドゥティで、ガブリエルさんも白地にピンクの刺繍のアオポイと、完璧なコーディネート。ところが、ガブリエルさんがなんとなく疲れた表情で、アルパを弾いている間はそうでもないのだけれど、ギターでの伴奏に回ると、先生のMCの間とか、目の辺りを指で押さえて、つらいのをこらえているような…。それもそのはず、夕べ腹痛に襲われ、軽い食あたりだったのに胃の調子が悪いのだろうと思い、胃腸薬のつもりでセンブリを、しかも大きな湯飲みに並々2杯も飲んでしまったために、強力な下剤作用で脱水症状を起こしてしまい、一睡もできないまま、病院で点滴を受けてようやくだいぶ回復したとのこと。かわいそう〜。そんな状態でもいつもどおりにダイナミックな演奏を聴かせてくれて、さすがプロ! お疲れさまでした〜。


アルパというのは半音のない楽器で、半音が必要な時はジャベという器具を使ったり、指で弦の端っこを押さえながら弾いたりするのだけれど、ガブリエルさんのお兄さんで世界的に活躍しているアルピスタのマリアーノさんが1本1本の弦にレバーを取り付け、半音操作ができるアルパを開発。先生の手元にも1台あって、今日のコンサートでお披露目となった。ただ曲の途中に半音がいくつか出てくるだけなら、ジャベや端っこを押さえる方法で十分に対応できるとしても、全体のチューニングを転調する必要がある場合、通常のアルパでは舞台上でチューニングをし直すしかないところ、このレバーアルパなら調に応じてレバーを上げ下げすれば簡単に転調することができる。ただ、1本1本の弦にレバーがついている結果、音質が通常のアルパとはまったく違い、若干くぐもったような音になる。面白いなぁ。先生の4枚目のCDが8月初旬にはリリースされる予定。楽しみだ〜。ガブリエルさんはなぜか1枚もCDを作っていない。もうずいぶん前からぜひ作ってほしいとリクエストしているのだけれど、あんまりその気がないみたい。


終演後しばらくオシャベリした後、中学時代の同級生たちとの集まりがキャンセルになったので、I さんの車で新宿文化センターへ。I さんの同級生がフラメンコを習っていて、その教室の発表会があるというのでご一緒させてもらった。フラメンコなんて見るのは初めて。発表会のせいかすべて群舞だったので、それまで抱いていたフラメンコのイメージとはかなり違っていたけれど、華やかな衣裳で、扇や帽子、ステッキ、ショールなど様々な小道具を用いたショー形式のステージは、バリエーション豊かで飽きることがない。生音での演奏がまたよくて、ギターと手拍子にたまにパーカッションが入る程度のシンプルな編成で、低音のボーカルが耳に心地よく、フラメンコならではの力強い足のリズムとの相乗効果が素晴らしい。あんなに足を踏み鳴らすダンスって、膝に負担がかからないのかしらん? マンションなんかじゃ練習できないんじゃ? とかつい余計なことを考えてしまったけれど、楽しい初体験だった。アルパの後にフラメンコ。なんとも贅沢なアートの日♪


すでに9時を過ぎ、駅の近くに移動して、夕食のとれる店を物色。時間が時間だから居酒屋以外は閑散としている店が多い中、やたらと混んでるパスタ屋を発見。人気ぶりを信用して入ってみたら、これが大当たり。なすのアラビアータの辛さがちょうどよくて、とっても美味しかった。アルパとフラメンコで心の栄養をたっぷりとって、美味しいパスタでお腹もいっぱい。シアワセだわ〜。家まで車で送って下さるというのを丁重にお断りして駅へ。だって I さん、夕べは35人分ものゼリーを作るのにとっても大変だったんだもの。1.5リットルの入れ物2つに作った大量のゼリーを1つ1つ小さなプラカップに詰めると、かさばって大変な大きさになる。1つはスイカ。もう1つはカシス。私はスイカを頂いたのだけれど、と〜っても美味しかった。何が大変って、それだけの分量のゼリーを冷蔵庫で冷やすためには、冷蔵庫にそれだけのスペースを確保しなくちゃいけないわけで、ウチでは絶対無理だわ〜。


帰ってからお風呂で、たがみよしひさのコミックス 「化石の記憶」 全2巻を読んだ。ずいぶん若い頃の作品らしく、絵に勢いがある。この人の絵は好きなんだけど、ストーリーがひとりよがりになりがちなんだよねぇ。長く続くシリーズだと途中から変な方向に行っちゃうし。今回の作品も、終わり方に納得できなかったなぁ。で、結局どうなるの? と大きな疑問が残ってしまった。不完全燃焼〜。