まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

はんなり

maru992006-03-25

寝たのが5時近くだったので10時に目覚ましをセットしておいたのだけれど、いつアラームを止めたのかまったく記憶がないまま二度寝してしまい、ハタと気がついたときには12時すぎ! 1時前に家を出なくちゃいけないのに! フル回転で支度をしたけどさすがに間に合わず、1時15分近くにようやく家を出る。


キャンバスやらケーキやらをつめこんだバッグはかなり重くて、このところ常に痛みのある右肩ではショルダーバッグを5分と背負っていられない。マッサージを週2回に増やしたいぐらいだなぁ。2時からの油絵に20分近く遅れて到着。Wさんが心配して私宛てのメールを入力している最中にすべり込み。ごめんなさ〜い!


水彩の3人は机に並んで、私とWさんは前回の続きの油絵で、I さんは、描きかけの油絵はちょっと置いといて、ふとした思いつきで、と持参したカマボコの板に直接、油絵の具で可愛らしい男の子の人形の絵。これがすっごくいい感じで、私も真似したくなっちゃった。絵が完成したら、額も木塑粘土で手作りするという。出来上がりが楽しみだなぁ。I さんは前にも、何年も使い込んで役目を終えたまな板にも絵を描いて、今もキッチンの片隅に飾っている。その発想そのものがアートなのよね。見習いたい。


モモちゃんの絵は、今日は9割ぐらいずっと顔を描き込んで、残りの1割で身体もバランスがとれてきたので、次回はいよいよバックの仕上げ。先生がパラグアイから帰っていらっしゃるまでに完成できるかなぁ。でも急いで中途半端なものになるよりは、少々お待ち頂くことになっても自分なりに納得のいくものをプレゼントしたい。さてさて、どうなりますことやら。


いつも丁寧に指導してくれる鄭さんの大学院合格のニュースに喜んだのもつかのま、鄭さんの卒業制作の作品と、以前の作品で私たちもとても気に入っていた大作を含む数枚が盗まれてしまったという。展示を終えた作品をひとまず置いておいた学内での出来事で、大学院に進学できなかった人の逆恨みだろうか、というのは話をきいた私たちの勝手な推測だけれど、盗まれたうちの1枚はキャンバスの木枠が何箇所も折れ、キャンバス自体に切り裂いたような傷はないものの、表面が汚されていたというから、大学とまったく関係ない第三者がそんなことをする理由など考えられない。ドラマなどではよくキャンバスをナイフで引き裂くシーンが出てくるけれど、同じ創作の道を志すものとしてそれだけはできなかったのか…。だとしても、同じ道を志すものであればこそ、許される行為ではない。何か月もかかって仕上げた作品をそんな形で踏みにじられて、いまだにあきらめきれないという鄭さんの気持ちは痛いほど分かる。鄭さんの才能を恨んでのことだとしたら、そんなことしたって鄭さんの今後の作品の輝きを失わせることなどできないし、自分の作品だって心に抱え込んだやましさが反映されて悪くなるだけだろうに。どんな状態でもいいから返してほしいという鄭さんの願いが果たして届くかどうか…!


7時すぎまで描いた後、I さんが教えている別の留学生の卒業制作であるアニメーションを見せてもらう。ごく数人の友人の協力を得ただけで、ほとんどひとりで仕上げたというからすごい。3つの作品のうち2つめまでは説明の必要がなく、独特な世界観で訴えかけてくる秀作なのだけれど、いちばん力の入った3つめは、ストーリーそのものがつかみきれなくて、I さんの説明をきいてようやく、そういうことだったのか! と納得がいった。その辺を率直にアンケートに残す。卒業制作として提出したものではあっても、今後もまだもっともっと手直しをするつもりらしいので、修正後のニューバージョンに期待しよう。


そのあと、I さんWさんと I さんの息子さんも加わって夕食へ。I さんがまもなく入院を控えていることもあっていつも以上に話し込んでしまい、気がつけば終電ギリギリの時間。普段は I さんが車のせいもあってあまり飲まないのだけれど、今日は生ビールを2杯に冷酒も1杯飲んでしまった。お酒ってすごいなぁ、と思ったのは、酔っている自覚はまったくないのだけれど、朝からずっと、絵を描いている間もミシミシときしんでいた右肩で重いバッグを背負ったままでもまったく痛みを感じないこと。これぐらいの量しか飲んでいなくても感覚が麻痺しているのだねぇ。


1時すぎに帰宅して、ひと息つくヒマもなく、今日とても好評だった桜のケーキを夕べの倍の量で焼く。なかなかいい焼き上がりを確認した時点ですでに4時になろうとしているところ。7時間後には吉祥寺で待ち合わせで、そのあとすぐに、昼間からお酒をかっくらう会だったりするのよね〜。… 大丈夫か?!