まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

イッセー尾形カウントダウンライブ

maru992005-12-31

いよいよ大晦日。朝から大車輪で大掃除 … なんてことにはならず、夕べ寝たのが4時近くだったから、9時すぎにのっそりと起き出す。さすがにキッチンぐらいはきちんとしていないとバチが当たりそうな気がして、とりあえず、見える部分だけだけど、それなりに終了。コーヒーメーカーも薄めた酢をドリップしたあと水で3回ドリップして洗浄。風呂釜も専用の薬剤で洗浄したけど、別に湯ドロとか汚れが浮いてくるわけでもなく、お釜の中やパイプが本当にキレイになったのかどうか確かめるすべがない。とにかく今回は手抜きの極地で開き直ることにしてしまい、目に見える部分だけをひととおり片付けておしまい。年が明けてから、引き出しの中とか、ただいろんなものを押し込んであるところをひとつづつ片付けていく … つもり。


暗くならないうちに買い物に出る。お雑煮の小松菜の代わりに、元気なオニイサンが声を枯らして売り込みをしていた 「寒ちぢみほうれん草」。お雑煮用の鶏肉と、みかんも忘れずに。最後にいつもの和菓子屋さんで、のし餅は食べきれずに固くしてしまうので、黒ゴマ入りかき餅の小さなパックと、花びら餅3つを購入。母と伯母と3人で1つずつ。最終的には3つとも私のお腹に入っちゃうんだけどね。


年越し蕎麦は、普通のお蕎麦じゃつまらない気がして、生ノリときざんだメカブをたっぷり入れたトロトロ汁にしてみた。見かけは真っ黒でイマイチだけど、これが意外に美味しくて、結構はまりそう。


まだクリスマス仕様だったジャックをお正月モードに切り替え、玄関にもミニ門松などの飾りをセット。ひととおり大掃除を終えてさぁお正月! みたいな満足感は一切なくて、なんかこう、ズルしてスキを見ながらゴールしちゃいましたって感じだけど、まぁ、いいや。


年末年始をひとりで過ごすようになってもう20年余り。大晦日のカウントダウン公演が楽しみだったオンシアター自由劇場が解散してしまった時には本当に寂しかった。かろうじて伯母の家に一晩泊まりに行くというイベントがあったものの、もうその必要もなくなってしまった。でも去年から、大好きなイッセー尾形さんがカウントダウンライブを始めてくれて、今年も無事にチケットゲット。あいさつがてらプロントに寄って行こうと早めに家を出る。ところがプロントも今日は早仕舞い。そりゃそうだよね。その分だけ早く明治神宮前に到着。去年もそうだったけど、駅前にズラリと夜店が並んで縁日みたい。初詣客の喧騒をかきわけ、まずはドトールで時間をつぶし、22時の開演を待つ。


つい数日前にはクリスマスのデコレーションでにぎやかだった原宿クエストのロビーが見事に様変わり。いつもどおり趣向を凝らしたフリーソフト&フリードリンクでパーティー状態。でも年越し蕎麦でおなかがいっぱいだから、お赤飯やらオニギリやらの食事のメニューはパスして、紙コップ入りのお汁粉を頂く。あったか〜い。


前から3列目、左から4つめの席は、イッセーさんが着替える場所の正面。着替える間には、舞台の横で、ベースとドラムスの生演奏が入る豪華版。イッセーさんが芝居の途中で楽器を弾く時も、さりげなく伴奏が入ったりして、すごくいい雰囲気。クリスマスライブで新ネタを披露したばかりだから、今日はきっと再演シリーズだろうという予想は当たっていたのだけれど、それがもう珠玉のキャラぞろいで、しかもどれもパワーアップしているのだからたまらない。イッセーさんって本当にすごいなぁ、とあらためて思う。


4つめの神主さんの芝居が佳境に入る頃、イッセーさんが 「何?」 とスタッフの方を振り向いた。「明けた?」 答える代わりにスタッフはクラッカーをポン! と同時に後ろから 「明けたよ〜!」 と声がかかり、客席でも一斉にクラッカーが炸裂。拍手が起こる。「年が明けたからってなんだというのか」 とでも言いたげに舞台の上で超然としていたイッセーさん、客席を見回して、「気が済んだかや」 と神主さんのキャラそのままで言う。「そんじゃあ、続けるぞ」 と絶妙な間で笑いを誘い、神主さんの芝居が続く。カウントダウンライブと銘打っていながら、実際にはカウントダウンなんてしないところがなんともイッセーさんらしくていい。


ここで小休止。イッセーさんの森田オフィスでは、演出家の森田雄三さんがワークショップを全国展開している。ごく普通の人たちが舞台に立って、雄三さんの課題に答えながら舞台を創っていくプロジェクト。その成果のほんの一部分として、合計6組が登場。そのうち3組には、最後にイッセーさんがからむ場面もあった。さすがにイッセーさんのように爆笑とはいかないけれど、演技の経験も何もなかった人たちがほんの数日間で創り上げた舞台とはとても思えない。特に最後の1組は、2人の女性がそれぞれに黒い衣裳を身にまとい、1人は披露宴の司会、1人は告別式の進行役という設定で、2つの対照的な情景がクロスオーバーしていく。印象に残る面白い舞台だった。このところライブのたびにスタッフがふえているのは、おそらくワークショップに参加した人たちなのだろう。私も去年のカウントダウンライブの終演後、雄三さんから誘って頂いたのだけれど、おそれをなして辞退してしまった。自分にはとても無理で、できるはずがないけれど、イッセーさんを囲む輪の末端に加われたら素敵だろうなぁ、という憧れもある。


ワークショップの終了後、最後に登場するのがイッセーさんのタカタカちゃんというキャラ。歌ネタシリーズの一環で、これがもう最高。おかしくておかしくて笑いすぎて涙が出てきちゃった。終演後にはすっかり喉が渇いてしまい、再びフリーフード&フリードリンクでにぎやかな中、まずは冷たいお茶で喉をうるおした後、甘くて美味しいお汁粉をおかわり。そのうちにイッセーさんが出ていらしたので、もうだいぶ前に購入して愛用しているイラスト入りのブックカバーにサインをしてもらい、へへっ、デジカメを持参していたのでツーショットも撮ってもらっちゃった♪


駅前はまだ出店で大賑わい。ホームに着いたのは2時ちょっと。ところが終夜運転の地下鉄がこの時間は1時間1本で、えらく待たされるハメになってしまった。こんなことなら行く前に時刻表を確かめて、ギリギリまでクエストにいるんだったなぁ。大失敗。結局、30分近く待たされて、帰宅したのは3時すぎ。楽しかったけど、疲れた〜。


夕べのタンコブは意外に早く引っ込んでくれたものの、ズキズキする痛みはまだ残っている。棚板の重みは首にも負担をかけたようで、ギシギシきしむ音がする。ヤケドの跡も、カサブタが向け始めてチリチリかゆいところと、アカギレのようにヒリヒリするところがあって、ビジュアル的にもなかなかすごいことになっている。「気持ち悪〜い!」 とお叱りを受けそうだけれど、記念というか、もうこんなヤケドをしませんようにという願いを込めて、のせちゃいました。失礼!