昨日というか今日の明け方まで会計ソフトでああだのこうだのやっていて、１０時には税理士さんが来るはずだから、と早起きして、夕べネットが使えなくて確認できなかった残高データも入力し、さぁ、これで準備万端、というところでなにげに手帳を見ると、ありゃ？ 税理士さんが来るのは２時？！ なんだぁ。前の晩にしっかり確認しとけよ〜、と自分にツッコミを入れる。最近また大ボケ続きで自分にツッコミ入れてばっかりだなぁ。
勘違いで時間に余裕ができた分、効率的に動けるかと思いきや、またもやグウタラ虫がひっついてきて、ネットでさんざん遊んでしまった。といってもゲームとかじゃなく、リヴリーとか価格コムとか …。そうこうしているうちに税理士さんご到着。
いつもどおり窓際のソファに座るなり、出窓の部分に置いてあったシーサーに目をとめ、「これ、ひょっとしてご自分で作られた？」 とお尋ね。実はこういうわけで、と話をしたら興味津々なご様子。博物館でボランティアとして陶芸なんかの説明もしている方なので、私なんかよりずっとお詳しくていらっしゃる。でも自分では作ったことがないそうで、自宅で簡単にできるならぜひやってみたいと仰っていた。「なんだかマンガチックになってしまって」 と言ったら、「お人柄が出てますよ」 って、私ってマンガチックですかぁ？
出力しておいた決算書をチェックしてもらった結果、マンションの減価償却は建物だけで計算しなくちゃいけないところを購入総額をベースにしてしまっていたので、やり直し。あと、青色申告の特別控除が５５万円から６５万円にアップしたそうで、その２点だけ修正すればあとは問題ないとのこと。「初めてでこんなに順調に進むのは珍しいですよ」 と税理士さんは仰る。それはひとえに、翻訳料・源泉徴収税・経費という３つの要素しかなくて、会計の流れそのものがシンプルだから。でも意外に同業者でも青色をしていない人が多いみたいで、青でも白でも決算が必要なことには代わりがないし、青だと複式簿記だのなんだのと難しいことが要求されるように解説書等には書いてあるけど、その部分は会計ソフトがすべてやってくれるんだから、青にしないと絶対損だと思うんだけどなぁ。そういう話をしたら、「青色申告はこんなに簡単だっていう本を書いて下さいよ」 と税理士さん。それ、いいかも〜。マッサージが医療控除の対象になるかどうかは、税務署がどう判断するかによるとしか言えないそうで、「とにかく一度出してみたら」 って。領収書に、たとえば 「眼精疲労の治療のため」 等の一文を添えてもらうといいというアドバイスももらった。あとは税務署から申告書が届いて、私の方でひととおり作成できた時点で、最後にもう一度みてもらうことになった。これだけ懇切丁寧に指導してもらって、すべて無料。もちろん税理士さんには税務署から報酬が支払われているのだろうから、ありがたいシステム。一度しっかり教えてもらえば来年からは同じようにやればいいわけだしね。
記帳指導が終わったら５０ページの案件にとりかかるつもりでいたのに、予定は未定で終わってしまった。かろうじてＲＡＭ化して保存しておきたいビデオの選定だけは済ませた。歌舞伎公演を録画したものは今後も歌舞伎チャンネルで再放送される機会があるだろうし、ＤＶＤを使うようになってからビデオテープを再生して見ることはまずないのが現状だから、思い切ってすべて処分。また見たくなるかもしれないと思うドラマも今はほとんどレンタルできるので、ＲＡＭ化を前提にとっておくことにしたのは、ドキュメンタリー系や左團次さんが出演したテレビ番組が中心。長年ずっととってあったものでも、結局はそんなものなのよねぇ。でもまぁ、大量の歌舞伎のビデオテープも、かつては “柝の会” 歌舞伎セミナー等で資料として使われたりして活躍した時期もあったから、役目を終えたということで。
「アンテナ２２」 という番組で、中村屋の近況を見た。若き日の勘九郎が化粧前に向かう楽屋で、後ろから見ている幼い兄弟。まだ３つかそこらの七之助がパパの気を引こうとしたのを鏡ごしに見て、勘九郎はいきなり、七之助の体が吹っ飛ぶほどの平手打ち。出番直前の厳粛な時間を乱したということなのだろう。今すぐ帰れ、と言われて楽屋を去るとき、七之助はまだしゃくりあげながら、よく回らない口で 「おつかれさまでした」 ときちんと挨拶をする。けなげ。こういう小さな 「学習」 の積み重ねこそが御曹司の財産なんだろうなぁ。最近の中村屋は、酔うと子供たちを殴ったりした昔のことを盛んに謝るんだそうだ。それはきっと、成長した息子たちをもう一人前と認めたからなんだろうな。中村屋の最近の舞台に対して言いたいことはいろいろあっても、こういう番組を通して見える素顔はやはり魅力的。
夕べあまり寝ていないので、お風呂の中でも居眠りしそうになってしまい、お風呂上りにフィギュアスケートのエキシビションの録画を見るつもりでいたけどあきらめた。３００ページの案件は、まだクライアントに確認中だそうで、宙ぶらりん。この辺で気合を入れ直さないと、ただでさえ慌しい年末年始を乗り切れないぞっ！
