まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

師走の歌舞伎座

maru992005-12-09

3時就寝7時半起床。いつも二度寝してしまうのにイベントがあるとさすがにシャキッと目が覚める。ゲンキンにできてるなぁ。着付の前に身支度を。あれれ? 定期入れがな〜い! バタバタと捜索。前の晩にちゃんと用意しとけよ〜、と自分に突っ込みを入れつつ、8時半過ぎにようやくら着付を始める。今日のチョイスは黄八丈。習いたての新しい結び方でとってもスムーズに、30分ぐらいで終了。いつもこうだともっと気軽に着られるんだけどなぁ。


北千住で着物のお店の担当さんと待ち合わせをして、日本橋に向かう。人形町で降りようとしたら、「まだ1つ先よ」 と担当さん。え? そう? 去年は確か人形町だったけど。1つ先は茅場町。「あ! 1つ手前だった! 小伝馬町で降りるつもりだったのに!」 あらら。茅場町の駅からタクシーでビュ〜ンと会場に向かう。


今回の着物フェスタはシルクロードをテーマにしたコーナーがあり、ユニークな作品が並ぶ。全国各地の支店から集まったお客さんで大賑わい。実際に買いたいと思う着物だけじゃなく、あれこれ試着さえてもらえるところがフェスタのいいところで、同じお店から参加した若い女性が試着していたゴージャスな着物は480万円もする高級品。スラリと細身の美人さんなので、とってもよく似合っていた。ご本人も 「お姫様気分〜」 とゴキゲン。私が最初に試着したのはナデシコのやさしい柄で、やさしすぎて平凡な感じ。続いて白大島。これがとっても珍しい柄で、ブルーの帯を合わせて、さわやかなコーディネート。なんというか、この着物を着ている間は悪いことできない、みたいな清潔感。その次は、南国のバティックみたいにインパクトの強い情熱的な青い着物で、そのままドレスに仕立てられそうな生地。これが不思議に、私が黄八丈の上にしていったエンジ色ベースの帯によく合う。面白いのは、着物の上から反物をせんたくばさみやゴムのベルトであちこちとめるだけで、まるで本当に着物を着ているように見えるんだけど、普通は着物の上にすっぽりくるむように着せるところを、下の帯をいかして上下に挟み込むような形でも、同じように着せ替え人形ができる。帯の下にギュッとはさみ込むと反物がシワになってしまいそうなのに、復元力が強いから心配ないんだって。ベテランの指導長さんがいらして、2枚目に試着した白大島を新たにコーディネートしてくれた。同系色でまとめた最初のコーディネートとはガラリと変わって、黒がベースの帯に白い帯締め、シルバーの帯揚げ。これがまぁ、まったく別の着物のように雰囲気が変わって、すっごくモダンな印象。面白いなぁ。こういうコーディネートのセンスを磨けば、手持ちの着物ももっともっと活用できるはずなのよねぇ。


さんざん着せ替え人形で遊ばせてもらった後、歌舞伎座に向かう。夜の部のご招待で、席は15列目の中央寄り。月の前半に観るのは久しぶり。2階の桟敷で、渡辺文雄さんが舞台写真の撮影をしていた。初日から1週間近く経ってから撮影してるのかぁ。それぞれの役者さんの承諾を得るための日数も必要だから、写真が出るのが中日以降になるわけね。


前の席のおばあちゃんが上演中に何度も大きな声を出す。どうやら補聴器の調子が悪くて聞こえないらしく、「ちっとも聞こえやしない」 だの 「今なんて言ったの?」 だの、聞こえなくて大変なのは分かるけど、と〜っても迷惑!


終演後、お茶のお誘いを丁重にお断りして、右隣りの席だったTさんと一緒に帰路に着く。Tさんは片岡嶋之丞さんと親しいそうで、日本文化に関わる仕事していらっしゃるとのことだったので、帰りの車内でアドレス交換などをして、帰宅してから何気にPCでお名前を検索してみたら、なんと創作浄瑠璃の作詞というすごい活動もしていらっしゃる方だった。ビックリ! 


10時前に帰宅して、まずは着物を脱いで身軽になった後、すぐにケーキを焼く。抹茶のシフォンケーキ。いいカンジにふくらんだ。よしよし。次はDVDだ。レンタルの返却日が明日なので、日付が変わる直前からロズウェル第3シリーズを見始める。評判どおり、第2シリーズまでに較べると全体的にとってつけたような感じもしないではないけれど、登場人物の心の動きを深く掘り下げていくシナリオの魅力はそのままなので、眠気に襲われることもなく、第1〜6話を一気に見た。すでに5時近い…。