まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

帯留:フクロウ

maru992005-11-06

どうにか8時台に起きて、早くから仕事にとりかかる。集中力を維持するのが大変なのは、作図作図が面倒だからというよりも、翻訳をしているという充実感みたいなのが薄いからなんだろうなぁ、と思ったりする。それでもなんとか、外出もせずに夜10時すぎまで粘って、68ページのようやく半分まできた〜。早く終わらせてサヨナラしたい〜。


本田美奈子の訃報に驚いた。以前、「誰でもピカソ」 だったか、彼女のとんでもなく広い音域とのびやかな声に魅せられ、アイドルから見事に脱皮して、「本物」 になったんだなぁ、と感じ入っていただけに、とても残念に思った。テレビは盛んにアイドル時代の彼女の映像が流れる。それが彼女の真価をあいまいにしてしまうようで、もどかしさを感じたし、本人もさぞかし不本意だろうと思った。ミュージカル女優としての彼女の真価は一般の人たちにどれほど評価されていたのだろうか。親友としてインタビューに応じていた工藤夕貴も、海外では高く評価されていながら、日本のメディアでの露出度は極端に低い。同じようなギャップをつい5日の深夜番組 「アレンジの王様」でも感じた。たまたまお風呂の中で初めて目にした番組で、アマチュアバンドが有名な曲をまったく違うアレンジで演奏し、審査員と会場の一般客とがそれぞれの持ち点で採点し、勝ち抜き戦で争うという、かつての 「イカ天」 を思わせる企画。最後に登場したバンドがかなりの実力派で、私はいちばんうまいと思ったし、アレンジもすごくよかった。実際、審査員の採点結果もトップだったのに、一般客からの得点が伸びず、敗退となった。審査員は、松任谷正孝、島谷めぐみ、元 LUNA SEA の真矢、MEGUMI と、司会も務める爆笑問題の太田の5人で、この人選がどうかという問題はともかくとして、とりあえず音楽関係の3人と太田の評価は高かったのに、畑違いの MEGUMI の採点は一般客と同じに低く、「一般受けしない玄人向けのバンド」 であることが浮き彫りとなった。結果的には、審査員の高得点に配慮した特別措置として決勝に残ることになったが、いわゆる一般客の評価=人気だとすれば、今の日本の芸能界って本当に低レベルなんだなぁ、とあらためて実感したのだった。歌唱力のない歌手や演技力のない俳優がもてはやされ、実力派は評価されない。だから人気に迎合せざるを得ないテレビがどんどん幼稚化していき、見るべきものがなくなっていく。なんだかなぁ。… なにはともあれ、合掌。


写真の帯留、おなかに子供のフクロウがいるのがなんともいえなくて〜。