まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

ヴィシソワーズ

maru992005-09-11

夕べは明け方まで仕事をしたわけでもないのに、8時すぎに目覚ましに起こされた時、いつになく頭はボンヤリ、身体はどんより。無理やりベッドから身体をひきはがすようにして起きる。昨日の日記をアップする余裕もなく、10時前に家を出て、信濃町にあるお寺へ。途中の電車の中で書評の本の4冊目を開いてはみたものの、どうにも眠くて活字が目に入ってこない。確かにこのところ急ぎの仕事がたてこんではいるものの、それほど無理をしているわけでもないんだけどなぁ。


お寺に到着。まず 「今日は何名さまで?」 ときかれた。助手さん的な若いお坊さんで我が家の事情なんて知らないから、私ひとりだと答えるとビックリした顔。檀家にもそれぞれ事情があることがこれからだんだん分かってくるわよ〜。彼に伯母の位牌と遺影を預け、準備ができるまでしばし待機。その間も手持ち無沙汰で書評の本を開いてみたけれど、やっぱり眠くなってしまう。どうかしている。


さっきの彼が戻ってきて、本堂に案内される。お彼岸の時などは檀家でいっぱいになる本堂も、私ひとりだとガラ〜ンとだだっ広い。ご住職と、さっきの彼と、跡継ぎ息子の 「正ちゃん」 の3人でお経をあげてくれた。お経の声も、檀家がたくさん集まっている時より大きくハッキリと聞こえる。お焼香も私ひとりだからあっという間に終わってしまった。そのあと、卒塔婆を手にお墓の前に移り、私がお墓の正面に立ち、ご住職とさっきの彼にはさまれて、左右からお経のステレオ状態。これが妙に気持ちよかったりする。何年お寺に通っていても般若心経を覚えようという気力なんてまったく起きてこないのだけれど、ひとつだけ、まるでシグナルみたいに耳に飛び込んでくるフレーズがある。「雨曼陀羅華」 というのがそれ。だって 「ウーマンだらけ」 って読むんだもん。つい笑いたくなっちゃう。(不謹慎だなぁ)


本堂に戻って、伯母の50年来の友人だったTさんの真新しい骨壷の前でお焼香。そのあと別室でご住職からいろいろお話をきいた。Tさんは、ロープを使って亡くなったそうだ。「簡単らしいよ。鴨居があれば」 … その光景を想像するだけでたまらなくなる。Tさんのご両親もご主人も、月はそれぞれに違うものの同じ30日に亡くなっていて、「不思議でしょう?」 とTさんも話していたので、おそらくは自分もその日を選んだのではないか、ということだった。話をきけばきくほど切なさが募る。


乗換駅の御茶ノ水で、前から気になっていた 「スープストック東京」 に初めて入ってみた。注文したのはヴィシソワーズ。確かに美味しかったけど、これで610円はちょっと高いかなぁ。


いつもならプロントに寄るところだけど、眠いし仕事も気になったので直帰したら、これが大正解。家に着いてからいくらもしないうちに、窓の外がにわかに暗くなってきて、まるでバケツをひっくり返したような土砂降り。ゴロゴロガッシャーンと雷鳴もにぎやかだったけど、眠気をどうにかしないと仕事ができそうにないので、小1時間ひと眠り。目が覚めた時には雨もやんでいた。眠気スッキリ、気分もシャッキリ。張り切って仕事を始める。


ちょっと気分がダレたところで 「サザエさん」 で休憩。再び仕事に戻り、またちょっとダレたところで、左團次さんが森前総理を演じる選挙がらみのドラマを見る。左團次さんがせっかくステキに演じてくれたのに、「あんな東映映画みたいな台詞回しはしない」 だとぉ? やなヤツ!


左團次さんの出番が終わったところで、番組はオンにしたまま、仕事に戻る。日付が変わる頃にようやく一段落。はぁぁぁぁ。やっぱりちょっと疲れがたまってるかなぁ。