まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992004-10-24

白木の箱というのはやけに持ち重りがする。自宅から駅までも信濃町の駅からお寺までも、たかだか徒歩10分程度なのに、片手で下げて持ったり横抱きにしたりできないせいか、腕がピリピリ痛くなっちゃった。「おばちゃん、重いよ〜」 と声をかけてみたりなんかして。

伯父が先に来ていた。意外なことに、奥さんと息子も一緒だった。私にとって唯一のイトコである彼とも20年ぶりぐらいのご無沙汰で、同い年(彼の方が7ヶ月年下)なんだけど、とても同い年とは思えないぐらいに髪が少なくなって、すっかりオッサンと化していたのでたまげた。中学の同級生でもここまでふけたのはいないぞ。

さらに意外なことに、奥さんの手から 「少ないけど」 と香典を渡された。しかも駅で別れてから中身を見たら2万円も入っていた。ビックリ。伯父夫婦の不思議はそれだけではない。お寺を出てからイトコは仕事があるからと会社に向かい、3人でお清めと称して中華の店で食事をしたのだが、700円也の中華丼を食べ終え、トイレから出てきたら会計が済んでいた。一体どうしちゃったんだ? しかも最後まで一度も遺言書の話は出なかった。すべて了承したということなんだろうか。… 信じられない!

一方、兄はとうとう現れなかった。なんなんだ? 地震の影響じゃないかとご住職。群馬県なのに? 連絡もできない状況なんて考えられない。一体どういうつもりなんだろうか。自分から行くって電話してきたくせに。

親族が少ないから焼香もあっという間で、四十九日のお経はスムーズに終了。ちょっと前まで茶髪でチャラチャラしていたご住職の息子さんがいつのまにかすっかり一人前にお経が読めるようになっていたのに驚いた。

墓石の前の部分をはずして、中の骨壷をずらして場所を空け、伯母の骨壷を入れて元通り蓋をするだけで、埋葬料3万円也。1人3万5千円の字彫りは割引で2万5千円×4人分で10万円。供花1万2千円、卒塔婆1万円、位牌が2万5千円。しめて17万5千円也(戒名料・お経料は別)。

食事をしている時に、伯父の奥さんがまたしても 「早く結婚しろ」 と言い出した。何年かに1度会うか会わないかだけど、彼女は会うたびにそう言う。あなたの息子も独身なんだから、そっちの心配をしなさい。「あなたも苦労ばかりして」 と私を気遣うようなことを言ったかと思うと、それもこれも私の両親のせいだと非難する。いつも同じ展開。そりゃあ他人様に自慢できるような立派な両親じゃなかったかもしれないけど、親戚とはいえほとんど付き合いのないあなたに非難されたくはない。なんとか大人の対応でやりすごしたけど、これだから会いたくないんだよなぁ。伯父夫婦の私に対する率直な感情というのがまったく読めなくて、釈然としないまま、「ありがとうございました」 と頭を下げて別れた。

親族とか、血のつながりとか、そういうのってやっぱり一筋縄ではいかないなぁ …。まぁ、なにはともあれ終わった終わった! 気持ちを切り替えて、帰宅後はせっせと仕事をする。

今日のおやつは、涼しくなってようやく再登場した 「亀パイ」♪