まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

さりげなく

maru992005-07-26

地震の次は台風かぁ。不穏な夏。


朝から張り切って仕事にいそしんでいるところへ、ヤフオク歌舞伎座7月のチケットを落札してくれた人からの入金通知が届く。すでに雨は降り出しているものの、1日も早く投函した方がいいに決まってる。でも歩いて数分の郵便局までちょっと行ってすぐ帰ってくるだけなのに、わざわざ着替えるのはめんどくさいなぁ。… ええい、誰も見てないさっ。雨を幸いに、タンクトップに短パンというあられもない格好をレインコートで隠して出かけてしまう。無精の極地。


この時点では傘がなくてもいいぐらいの小雨だったのに、戻ってきてからほどなく本降りに変わった。リビングの窓から吹き込んでくるので閉めると、途端に蒸し暑くなってくる。今回の台風は雨雲にすき間があるそうで、土砂降りになったかと思うとすぐにやんだりするから、やめば窓を開け、降り始めたらまた閉めて、と忙しい。閉め切りで扇風機を使うのもあんまり気持ちよくないし、エアコンを入れれば除湿でも涼しすぎるし。どうすりゃいいのよ〜っ!


夕方、BGMのラジオを消してCSのデジタルラジオに切り替えていたところ、急にノイズが入ってあとはシーン。台風による電波障害だった。ひどい雨。雷も聞こえる。テレビをつけるとどこも台風のニュースばかり。でも意外に早く雨はやみ、この分なら帰宅ラッシュの時間も大丈夫そう。この時間は台風の目の中で、これからひどくなるのかなぁ? 夜にはCSの歌舞伎チャンネルで染五郎の阿修羅城を録画するつもりなんだけど…。と心配していた割にはそれきり雨が降る様子もなく、夜遅くお風呂に入るときにも雨を警戒して窓をしめておいたぐらいなのに、台風はどこかへ行ってしまったみたい。肩すかし〜。


9時すぎにとりあえず英訳終了。難しかった〜。ちょっとワンクッション置かないと見直しする元気が出てこない。明日だ明日!


お風呂の中で、追悼の意をこめて日向子さんの江戸モノ漫画シリーズを読む。華やかさやかっこよさを旨とする歌舞伎の舞台とはまったく違う、生々しく濃密な世界。それでいてさりげなくて、粋で、底抜けな明るさと切なさが入り混じっていて…。「引退」 ではなく 「隠居」 したいとよく書いていた日向子さん。その魂は今頃きっと、本来の居場所である江戸の時代をふうわりふうわりと漂っているのでしょう…。


のんびりと長風呂した後、ソファで涼みながら、なにげなくテレビをつけたら大林監督の 「ふたり」 を放送していて、つい最後まで観てしまった。いかにも大林作品らしいトーンでまとまっている。でもよく考えてみると、ハッピーエンドどころか、問題は何も解決していない。心が壊れかけた母親はまだ入院中だし、父親は愛人のいる単身赴任先に戻ってしまったし。それでも主人公は確かに成長しているから、ドラマとしてはこれでいいんだろうな。でももしあそこで … と、ベッドに入ってからもあれこれと考えてしまい、なかなか寝付けなかった。なにやってるんだか〜。