まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

2度目の小幅帯

maru992005-03-27

夕べはなんやかやと3時近くまで起きていて、その後また例によってなかなか寝付けずにいたので、8時過ぎに目が覚めたものの、意識的に二度寝をして10時過ぎに起床。遅い朝食をとり、コーヒーでひと息ついてから、ちょっと早めに着付けを始める。


不精をして、色半衿もそのままで前回と同じ着物。小幅帯の遊びが気に入ってしまったものだから。今日は歌舞伎座千秋楽の夜の部なので、昼の部に行った日に買ってきた中村屋格子のシャンタンチーフを斜めに折ってはさんでみる。藍染と紅花染のリバーシブルなんだけど、不思議にいろんな色によく合う。結び方も前回と同じ重ね角出しで、後ろは前回とまったく同じ。リバーシブルを活かせる小幅帯の結び方をもっとたくさん知りたいなぁ。


着物のお店がこの週末はどこかでイベントをやっていて、スタッフがほとんど出払ってしまうので、何か月か前に退職した元担当さんが臨時でヘルプに来るときいていたので、彼女に会うために早めに出発。お久しぶりです〜。この小幅帯は、彼女が担当してくれた最後の買い物だったこともあり、私が独自のアレンジで楽しんでいることをすごく喜んでくれた。せっかくだから彼女にお願いして私の携帯で帯の前後の写真を撮ってもらった。後ろの写真は、左右とも藍色と紅花と2枚ずつ重なっているのだけれど、右側が藍色1枚しか見えていないのが残念。彼女がわざわざ私の家まで運んでくれた手織り機は申し訳ないことにまだそのままになっているけれど、編み物熱が冷めたら絶対挑戦するからねっ!


あまりお仕事の邪魔をしてはいけないので失礼して、電車の中で編み物を、と思ったらが〜ん。かぎ針を忘れてきた〜。せめて電車に乗る前に気づけば、着物のお店と同じビルに手芸用品のお店があったのに。あ〜あ、大失敗。予定より早い電車に乗ったので、1駅先の銀座で降りて、みかさんのお店に寄ってみる。でも残念ながらお休みでお会いできなかった。その代わり、と言ったら失礼だけど、歌舞伎座の2階で滝乃さんにバッタリ。カナシイことに豆餅が売り切れだったので、2階の売店で黒ゴマ大福を買う。歌舞伎座に来るとどうしても甘いものを食べちゃうな。


芝居の詳細は 「ミーハー芝居帖」 にゆずることにして、勘九郎改め勘三郎という役者がいかに観客に愛されているかをあらためて実感した舞台だった。最後の芝居の幕切れで、玉三郎と2人で花道を引っ込んだ後も拍手が鳴り止まず、しまいには総立ち。カーテンコールがついた。3か月も続く襲名披露興行の最初の1か月が終わったばかり。来月からは七之助も復帰して、ますますお祝いムードが高まるだろう。もちろん新勘三郎が努力してきたからこその結果なのだけれど、彼だけがなぜこんなにも、という思いもよぎりつつ、やはり自分も立って大いに拍手してしまう。そういう気持ちにさせてしまう何かがあるのよね、彼には。


千秋楽の夜遅くにスカパーの歌舞伎チャンネルで初日の口上が再放送された。なかなかにくいスケジューリング。しっかり録画しながら観る。最近、レ・ミゼラブルのCMで、「このミュージカルはあなたの人生を変える」 というのを耳にするたび思う。16〜17年前に事務所のレクリエーションで観たけど、何の影響も受けなかった。その翌年のレクリエーションでめぐり会ったのが歌舞伎で、歌舞伎は確かに私の人生を変えてしまった。もちろん、とってもシアワセな方向に…。