まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992004-12-12

とっても久しぶりに7時起き…のつもりが実際に起きたのは7時半。慌てて顔を洗ってメイクして手荷物の準備をして着付けを始めたのが8時ちょうど。こういう時に限ってスムーズにはいかなくて、たっぷり1時間かかってしまった。駅での待ち合わせは9時半。家を出た瞬間ブルブルッときた。さささ寒いっ! 風が冷たい〜。急にこんなに冷えるかぁ? これが本来の気温なんだろうけど。ぎりぎりセーフで到着。

今日は着物のお店のイベントで、まずは日本橋へ。もうカンベンっていうぐらいたくさんの織物や染物を見学。工程の説明をしてもらうと、その緻密さ、作業量の膨大さに気が遠くなってしまう。いくら見ても飽きないなぁ。色も柄も技術も風合いも柄も千差万別なんだもの。

お茶の時間に、ご主人を亡くしたばかりの担当さんからいきさつをきいた。尿管結石と診断されて治療中に全身がむくみ始め、熱も出て、病院の説明に納得がいかずに別の病院へ行ったらリウマチと言われ、新たに出された薬がまったくきかずに大きな病院へ行ったら内科の精密検査が必要と言われて緊急入院。その晩、彼女は泊まるつもりでいたのにその必要はないと言われて帰ったら、翌朝急変して亡くなってしまったという。死因が特定できず解剖してもらったところ、それでも死因がハッキリせず、解剖の所見には尿管結石ともリウマチともまったく書かれていかなかったそうで、どうにも納得できないままだから心の整理がつかない、とのことだった。それはつらすぎる。突然逝かれてしまうとただでさえ実感できないのに、たらい回しにされた挙句に何も明らかにならないなんて。

その彼女と一緒に歌舞伎座へ向かう。花道外とはいえ、花道から2列目で七三のちょっと後ろというとてもいい席。それでもはじめの2つは可もなく不可もなくで時々意識が飛びそうだったけど、3つめが面白くて元気になって、4つめではなんと泣いてしまった。泣くような演目じゃないんだけど、襲名を控えた勘九郎勘九郎としての最後の舞台で、彼の来し方を振り返る形のいわばあざといとも言える演出に見事にはまった形。回りの人はちっとも泣いてなんかないので、「感受性が豊かなのねぇ」 とか言われてしまった。

帰宅は10時半。さっさと着物を脱ぎ捨てて、仕事を始める。間違って送られてきたファイルというのがたいした量じゃなかったので、正しいファイルも量的には変わらないだろうとタカをくくっていたのだけれど、開いてみたらなんと21ページもあって愕然。明日の午前中に終わらせると言ってしまった。夕方でもいいと言ってくれたけど、明日は3時からアルパのレッスンだから1時が限界。やばい。かなりヤバイ。とにかく必死で終わらせるしかない。頑張って頑張って頑張って、訳し終えたのはすっかり明るくなった8時半〜。