まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992012-02-26

5時間ぐらいは眠れたみたい。9時半すぎの電車で東銀座に向かい、階段を上がって地上に出たら、なにやらものすごい人だかり。東京マラソンの日なのね。駅前が35キロの救護所になっていて、ブラスバンドが「宇宙戦艦ヤマト」のテーマを演奏していた。メディアのカメラもあちこちに。ローソンで珈琲を買ったら、「通過した途端、あっという間に誰もいなくなっちゃうんですよ」とレジの人。

昼の部の初めは、久しぶりの「鳴神」。橋之助の古風な顔立ちが生きる役。雲絶間姫は七之助で、真顔だと寂しげな印象になりがちなのが、語りの場面では一変して目を見開き表情豊かで、この人こんなに魅力的だったかしら、と思うほど。恐妻よろしく高圧的になる場面と優しくくだける場面とのメリハリがよく効いて、色事めく場面では色気もしっかり感じさせた。襲名の兄に負けずに成長しているねぇ。

その兄は次の幕で「土蜘」を初役で演じる。不気味さがよく出て、決まりの所作のひとつひとつがきっちりと美しい。この「きっちりと」が生真面目な新勘九郎らしいところ。幕開き最初に登場する保昌が橋之助なので、「あれ?また?」との声が上がっていた。錦之助でも良かったんじゃないかなぁ。頼光は三津五郎で、番卒が吉右衛門仁左衛門勘三郎と豪華版なのが襲名ならでは。

最後は仁左衛門の「河内山」で、新勘九郎は癇癪持ちの殿様。この幕では松島屋三兄弟が顔を揃える。この芝居、中盤に睡魔に襲われやすい鬼門の場面があるのだけれど、しっかりよく寝ていったので大丈夫だった。仁左衛門の宗春は爽やかでいいなぁ。幕切れの「バ〜カめ!」がなんとも小気味良かった。

帰宅後、再び手織りを進め、もう少しで終わりそうだったのに、横糸がなくなってしまい中断。明日は給湯器の交換工事なので、あちこちの片付け。この4日の間に1件だけ見積依頼があったのだけれど、外出中にゴーサインが出て、帰宅するまでにキャンセルになってしまった。さて、次の仕事はいつでしょう???