まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992004-09-27

しとしとしとしとしとしとしとしと、ず〜っと雨。病院の精算に行く予定は夕べのうちに破棄してしまい、銀行に用事があるのに出る気にならず、とうとう新聞も取りに行かずじまいだった。

それでもようやく、ブックカバーをはがれたまま書棚に乱雑に積み上げてあった本のすべてを本来の形で収まるべきところに収め、紙袋2つ分の書類の山から必要なものだけを分類して整理し、たまりにたまった雑誌も、レシピをいくつか切り取って残りを処分用に束ね、どうにか懸案の片付けだけは終わった。

そろそろ仕事も再開せねば … と、伯母の件を理由に仕事をお断りしたことのある先生方にメールして、一段落したことを伝える。だからってすぐに仕事が来るわけじゃないけど、来てほしいようなほしくないような。

伯母の遺言書のコピーを伯父に送ろうとして、ふと気になって公証役場に電話して執行の手続を確認したら、意外にも伯父に見せる必要すらなく、すぐに執行していいのだと言われた。被相続人の兄弟姉妹には遺留分がないから。へぇ〜、そうなんだぁ。同意書や分割協議書がいらないのなら気が楽だ。きいてみるもんだ。

そうかと思えば、例の民生委員さんから電話があり、伯母の家の隣家の奥さんから、伯母の家の土地を売ってもらえないだろうかと打診されたという。告別式の日にコンビニまでお茶を買いに行ってくれたあの奥さんだ。一般道路に面していない土地だから処分は難しいだろうと思っていたので、こちらにとっては渡りに船。その件も公証役場にきいてみたら、一度登記を移転してからの売買になるので、複雑な手続が必要になるから、司法書士に依頼した方が無難だと言われた。司法書士かぁ…。法律事務所に長年いた割にはツテがない。やっぱりいろんな手続が必要なんだなぁ。それに民生委員さんにも今日のようにまだ何かとお世話になることがありそうだから、全部片付いた時点で相応のお礼をしないといけないんだろうなぁ。「相応」 の判断が難しいのよねぇ。

伯母の家から持ち帰った住所録をめくる。そもそも 「まさかの時には連絡して」 と伯母が指定した相手は両手の指で足りるほどしかいないのだが、そのうち3人はまだ連絡がついていない。1人は今日も留守で、1人はまったく別人の電話番号になっていて、引っ越したのか、亡くなったのか…。3人目にようやくつながったのは、伯母が都内で本屋をやっていた遠い昔に隣りに住んでいた中国人のテルちゃんだった。テルちゃんの家は食堂で、中国から届く腸詰や牛タンが美味しかったなぁ。テルちゃんのお父さんはアッテー、お母さんはアムー、妹はアッシッシー。メニューにないのにアッテーが特別に作ってくれるオムライスが私の大好物だった。すっかり忘れ去っていたのに、何十年ぶりかでテルちゃんの声をきいたら次々に思い出した。アルバムの中で、やっと歩けるようになったぐらいの幼い私を抱きかかえている精悍な若者。そのテルちゃんも今ではすっかり耳が遠くなり、会話も一苦労だったけど、私のことを覚えていてくれたし、ぜひお墓参りがしたいからお寺の名前と場所を教えてほしいと言ってくれた。嬉しかった。

ひと息ついたところで、お風呂で軽めの明るい本でも読もう、と書棚をながめたものの、未読の本の山に該当するのが1冊もなかった。やたらと暗いのや重いのばっかり。私って、ネクラ? 仕方ないのでコミックスの棚から選んだのが、文庫版で復刻された和田慎二超少女明日香。解説を見たら、昭和50年の作品だって。めちゃ古!