まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992004-07-19

目が覚めたら10時半すぎ。飲んで帰った翌日はこんなもんか。それほど飲んでないからちっとも不調じゃないんだけど、午前中は何もする気になれなくてグダグダしていた。フリーに連休はないんだぞ、と自分に言い聞かせて、午後からようやく仕事を始める。だが集中力がイマイチで、1時間ちょっとでモヤモヤしてきた。アルパの練習でもしよう、と弾き始めた途端に電話が鳴った。

伯父からだった。伯母の弟。病院に行こう行こうと思いながらなかなか行けないんだと意味のない言い訳を並べ立てたあとで、だから2〜3日前に電話しといた、と伯父は言った。電話すればそれでいいのかっ! 「行く行くって口ばっかりでどうせ来やしないって伯母ちゃんが言ってたよ」 と思い切りイヤミに言ってやった。地球の裏側に住んでるわけじゃあるまいし、2時間ちょっとの距離、半年もの間ただの一度も顔を見せない言い訳にはならない。忙しい忙しいって、とうに定年退職したくせに私より忙しいはずないじゃんか。ざけんなよっ! と叫びたいのをぐっとこらえて、たまに電話すればそれでいいと思ってるんだとしたらあまりに無責任すぎる、と不満の核心だけを伝えた。そうしたら伯父は途端にへり下って謝り始めた。この人のこういう卑屈なところが大嫌い。「お前には悪いと思ってるんだよ」 って、悪いのは私に対してじゃなく、伯母ちゃんにでしょうがっ! 伯父と喧嘩しても仕方ないので、適当に流して電話を切った。

でも考えれば考えるほど腹立たしくて、アルパ弾くどころじゃなくなってしまった。どうしてくれんのよ、まったくもう。とそこへまた電話。

また伯父からで、「明日行くことにした」 だと。いいかげんヤバイと思ったらしい。好きにすれば? 「マサ君は行けるの?」 と息子の名前を出す。私のイトコにあたるマサ君はもう何十年も伯母に会っていないのだ。「いや、アイツはほら、アレでさ、いろいろあってさ」 とわけが分からない。要は行く気がないんでしょ。そういうヤツよ。もう知らない。言うに事欠いて、伯父は私に会えないかと言い出した。「話もあるから」「なんの話?」「いや、イロイロさ」「イロイロって何?」「いや…たいしたことじゃないけどさ」…あぁ、もう、イライラするっ! 気まぐれな伯父さんの都合になんて合わせてらんないのっ! 「私だって仕事あるし忙しいんだからね」 と言ったら、「そうか。そうだな。すまなかったな」 って、猫なで声を出すのはやめて。

やっと電話を切ったのに、5分もしないうちにまたかかってきて、今度は病院の最寄り駅まで伯父の家からどうやって行ったらいちばんいいかって。なんなのよっ! 病院の最寄り駅ったって伯母ちゃんちの駅と同じでしょうが。昔は年に何度か通って来てたのに、ボケたの? 「久しぶりだからさ、迷っちゃいそうで」 って、もう面倒みきれない〜。それでも仕方なくネットで調べて説明したら、その行き方は初めてだからよく分からないだのなんだの。「伯父さんちの方の交通事情なんて分からないから、マサ君にきいてよ」 と言ったら、伯父は黙り込んで、それから口ごもって、「アイツはその…。うん。そうだな、分かったよ」 だって。思うに、伯父と息子は断絶してるんじゃなかろうか。だとしたら、イトコが母親と結束固いから、3人家族の中で伯父だけ孤立してるわけだ。…って、そっちの家庭の事情なんか知らんわっ!

あぁ、もう腹が立つ。カンペキ頭にきちゃって何も手につかない。気を静めるために、お酒じゃなく、麹もろみ酢の原液をグイッと1杯。

しかしなぁ、伯父が本当に明日行ったとして、伯母のリアクションは? 伯父が行くことは伯母にとってプラスなんだろうかマイナスなんだろうか。一応は実の姉弟なんだしなぁ。27キロにまで体重が落ちるほどやつれてしまった伯母を見て、伯父は何を思うのか…。

つい考えちゃって仕事にならないので、気分転換に外出することにした。コーヒーブレイクのあと買物しようと食料品売場を歩き回ったけど、な〜んにも買う気にならない。ふと前を見ると知り合いがいたので声をかけたら、彼女は私の顔を見た途端、泣き出してしまった。何? 何事? 私が何かした?

立ち話のまま、突然苦境に立たされてしまった彼女の話をきいて、あれこれと励ますこと小一時間。最後には笑顔で 「元気が出てきた。前向きに頑張ってみるよ」 と言ってくれた。よかったぁ。結局、何も買わずに帰ってきたのだけれど、たまたま彼女に会ったのも偶然じゃなかったのかもしれないし、彼女を元気づけるのが今日の私の役目だったのかも…なんて思った。

ボイルしたチョリソーにあらびきマスタードをたっぷりつけて。ビールが合うのは承知の上で、またまた麹もろみ酢を、今度は水割でグイッと。ふぅ…。明日は気合いを入れて仕事するぞっ!