まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992004-08-25

夏休み3日めの今日は、朝から国立劇場へ。愛する左團次さんが宗家を務める萩井流の舞踊会。歌舞伎の本興行ではなかなか左團次さんの踊りが見られないので、とっても貴重な会。しかもこの日記へのコメント欄やBBSにたびたびご投稿を頂いている滝乃さん&みかさんとご一緒。お2人との出会いもネットからで、ご縁を結んでくれたのも左團次さん♪

出かける前に、夕べせっかく焼いたのにくずしてしまったパンドジェーヌとにらめっこ。1つはどうにもならないけれど、もう1つは表面がグチャグチャなだけだから、スライスしちぇばグチャグチャの部分も断片化して分からないかも…。早速トライしてみる。へへっ。スライスして1個ずつラップで包めば大丈夫そう。とりあえずスライス3つずつをラッピングして、それだけじゃ申し訳ないので、まだマイブームが続いているドライトマトをプラス。滝乃さん、みかさん、今回はこれでカンベンね〜。

実は夕方には終わるだろうから泳いで帰ろうと水着を持参しようとして、でもまぁ…いいか、とやめたのだが、それが大正解。なんと最後の口上が終わったのは9時頃。11時の開演からず〜っとだから、すごい長丁場。自分も踊りを習っているなら見る眼があってまた違うのだろうけれど、ド素人にはさすがにキツイので、左團次さんも息子の男女蔵さんも出ないところはさぼって外でオシャベリ。普通、宗家はお飾り程度に1〜2番踊る程度なのに、左團次さんはサービス精神の塊のような人だから、全部で5つも踊ってさらに口上でビシッとしめる役。最初の素踊りでは大勢の女性(実は狐)に誘惑され、五月人形鍾馗様や男雛になったかと思えば、お軽勘平の勘平で二枚目で決め、最後は中間という召使の身分で奥女中を誘惑し…と支度も大変。しかも新橋演舞場舟木一夫ショー」 の昼の部を終えてからこれだけ踊って、おそらく今夜は打ち上げで、明日は演舞場の千秋楽。左團次さんてば忙しすぎ〜。これから大河ドラマの収録も控えているというのに…。

踊りのように芝居の筋を追う必要もなくじっと左團次さんを見つめていられる時間というのは、そういえばあまりない。まぁ芝居の最中でも、主人公をそっちのけで左團次さんだけ見つめていることはよくあるのだけれど、そういう時も頭の半分ぐらいは芝居に気が入っている。今日は左團次さんの踊りを見ながら、初めて舞台の外でお会いした日のこととか、タクシーの中で左團次さんの指をずっと見ていたこととか、いろんなことを思い出して、勝手に感慨にひたっていた。やっぱり大大大好きなんだよねぇ。ただ左團次さんがそこにいてくれればそれでいい。あらためて自分の想いを再確認してしまったから、次に描く左團次さんの絵は思い入れたっぷりの1枚になりそう。

たとえば藤間流坂東流に比べると宗家左團次さんのキャラゆえか口上もずいぶんと明るく堅苦しさがまったくない。それはそれでいいのだけれど、客席も無法地帯と化していた。国立劇場それも大劇場の最前列で、花柄のTシャツに白っぽいズボン、ラメラメのごついスポーツシューズという不思議ないでたちのオバサン。真ん中分けの白髪頭で、いくつぐらいかなぁ。60代? 最初はビニール袋をいつまでもいつまでもガサガサいじってるから、ビニールフェチなのかと思ったら、次はバッグの中から分厚い手紙の束を取り出して整理し始めた。なぜ踊りの最中にそんなこと。ていうかそもそもなぜそんなモノを持ち歩いているのか。わざとらしく身体を乗り出してにらみつけても知らんぷり。その上、靴のマジックテープをはがし始めて、一応回りに気を遣ってるつもりなのかゆっくりゆっくりはがすものだから、ピリピリピリピリ長い長い間ずっと音がしてる。まったくもう〜。迷惑千万! 観る気がないなら来るな〜! それとも人に迷惑かけるのが楽しくて仕方がないってか? そういう人もいるらしいからなぁ。

国立劇場の周辺は遅い時間にお茶できるようなところもないので、次の再会を期してお2人と別れ、自分の駅に着いてから 「どうか仕事のメールが来ていませんように…」 と祈りながら携帯電話でメールチェック。ううう。祈りもむなしく 「30ページ超」 の依頼が…。しかも家に帰って添付ファイルを開くとしっかり40ページあるしぃ。でも前回初めての依頼をお断りした方なので仕方ない。あぁ、夏休みは3日で終わってしまった。くすん。