まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992004-04-09

朝8時半すぎに電話が鳴った。約束の主からで、指定の場所は意外にも私の最寄り駅の隣りの駅の改札だった。気遣ってくれたのかなぁ。ちょっとビックリ。

待ち合わせは夕方だから、DVD整理の続きをしながらお片付け。まずは冷蔵庫の整理。次はカトラリーの引き出し。続いて廊下のクローゼット。ここには昨日届いたばかりのプラケースを入れて、と。よしよし。ピッタリ入った。寸法どおり♪ …ん? 扉が閉まらない?! げっ。そんなバカな。冷や汗たら〜り。折りたたみ式のスライド扉ってこれだからイヤ。でもよ〜く見たら床のいちばん奥に幅1センチぐらいの角材があったので、その上にケースを乗せて、やや前向きに傾斜する形でどうにか入った。ほっ。空きスペースには事務所から持ち帰った書類ボックスを並べて縦の収納。グチャグチャだったのがキレイにおさまってまだまだ余裕がある。DVDへのダビングも終わったし、大満足〜♪

約束した先生がお花見だと言っていたので、私にしては派手な黒地に花柄のちりめんジャケットを着て行くことにした。10分前に着いたらもう来てる。やばっ。

目的地は駅から約3キロの公園だった。なるほど〜。そういえばここは季節折々の花々で有名なんだった。湖みたいに大きな池があって、水鳥もたくさん。遅咲きの桜も葉桜も圧倒的な本数で見事。す〜っと伸びた木立あり、広々とした草原あり、並木道あり、と次々に風景が変わってあきることがない。先生といろんな話をしながらずんずん歩く。公園をぐるっと回って駅まで戻ったから、全部で10キロ近くかなぁ。

駅の近くのレストランに先生が迷わず入ったので、中央線沿線に住んでるはずの先生がなぜ、と思ったらなんと、そのレストランのあるビルはかつて先生の持ち物だったそうな。もう売ってしまったけれど、その公園が気に入っているので今でも年に何度か来るのだという。ビックリ〜!

イタリアンのお店で、メニューが届くなり、「ちょっと注射を打ってくるから」と先生が言うので仰天。そういえば先生は確か糖尿病なのだった。インシュリン

品数が多くて決めかねたので、先生のオススメにおまかせ。オードブルもパスタもスープもおいしかった〜。

「あなたが今回、迷わず退職を決めたのは、何か大きな力が働いているのだ」と先生は言う。単に在宅フリーになるということではなく、それ以上の意味があるのだと。なんのこっちゃ、と思いながら聞いていると、「翻訳にとどまることなく、もっと大きな世界に踏み出しなさい」と言うのだった。それだけの大きな転機なのだと。これには驚いた。だって私が翻訳以外のことに手を出せば、それだけ事務所の仕事をする時間が減るわけだから。「気が熟したから、だから迷わなかったんだよ」という先生の言葉、買いかぶりだと思いながらも、嬉しかった。

先生の体には食後なるべく歩いた方がいいそうで、私の最寄り駅まで歩くことになる。私も歩くのは苦じゃないし、今日はスポーツクラブをパスしたから大歓迎。でも先生も道が分かってるわけじゃなく、線路沿いに歩いていったんだけど、途中で川に遭遇。近くに橋がなくて、ぐる〜っとすっごい大回り。駅から公園までの道のりの3倍ぐらい歩いて、ようやく私の知ってる場所に出た。探険みたいでおもしろかった〜。全部で15キロぐらい歩いたのかなぁ。健康的だわ〜。

駅で先生を見送る。いきなりハグハグされてビックリ。ビックリしすぎて先生へのおみやげを渡し忘れてしまったわ。

いやぁ、楽しかったなぁ。キャンセルならその方がいい、なんてとんでもなく失礼だったわ〜。先生ごめんね〜。