まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

外で2本立て

今日は外での2本立て。まずは東銀座へ。久しぶりの東劇。METライブビューイングの「ポーギーとベス」上映がスタートしたばかりの頃にコロナウイルスの感染が深刻化し、観に行きたくても外出自粛でままならず、悶々としているうちに上映中止。約3か月遅れでの解禁。

「ポーギーとベス」はミュージカルの先駆けと言われるガーシュインのオペラで、米国南部の海沿いにあるアフリカ系アメリカ人の居住区キャットフィッシュ・ロウ(なまず横丁)が舞台で、METでの上演は30年ぶり。ジャズナンバーとしても有名な「サマータイム」で始まる。

キャストもほとんどが黒人で、合唱に加わる白人も何人かいるものの、ほとんど目立たない。警官などの「よそ者」だけが白人。タイトルロールのポーギーは足の悪い貧しい男で、彼が愛したベスは乱暴者のクラウンと縁が切れず、さらにはドラッグ中毒でもあり、売人のスポーティング・ライフがつけ込んでくる。その4人を軸に、居住区の住民の生活を描いていて、もうね、始めから終わりまでとにかくパワフル。ダンスもキレッキレ。ひとりひとりがエネルギーに満ち溢れている感じ。METのライブビューイングを何年も観続けていても、今回のキャストで知っている名前はタイトルロールのエリック・オーウェンズと、赤ん坊をあやしながら冒頭の「サマータイム」を歌うゴルダ・シュルツだけ。それぐらい配役も新鮮なんだけど、客席の熱狂もものすごかった。カーテンコールでひとり、ずっと叫び続けている女性がいて、彼女の声はただうるさいだけだったけど、それを抜きにしても歓声は普段の公演と熱量が違った。

今、アメリカでは黒人vs白人の警察官という構図で大きな問題になっているけれど、人種差別をしている側の人にこそ観てほしい作品。エリック・オーウェンズの存在があったから実現した舞台なんだろうなぁ。素晴らしかった!

サマータイムを脳内リフレインしながら食事を済ませ、晴れたら日比谷まで歩くつもりでいたのだけれど、雨の勢いが強いので日比谷線で移動。東京ミッドタウン日比谷の中にあるTOHOシネマズ日比谷に着いて、図書館で借りた宮部みゆきの分厚い本をロビーで読みながら開場を待つ。

16時から上映開始の「水曜日が消えた」。こちらも延期されていたのがようやく公開。最初から最後まで中村倫也さんがいっぱい。いわゆる多重人格もの-もとい、今は解離性同一性障害というらしい-で、昔から興味があって、有名な「ビリー・ミリガン」をはじめたくさんの実例集その他の資料を読んできた。それらは虐待その他の抑圧から逃れようとする自己防衛から別人格が生じるため、ネガティブな要素が多いのに対し、この映画はいい意味で完全なフィクションなので、交通事故という外的要因によって7つに分かれた人格は基本的に協力関係にあり、見ていてつらくなることはなく、ときどき切なかったりもして、ほっこり、にっこり。もちろん中村倫也さんが観たくて行ったんだけど、幼馴染の役の女優さんが倫也さんの髪を後ろからワシャワシャってする場面があって、「うらやましー」と思った自分、重症だわー。それにしても倫也さん、どんな場面でも絵になるのよねぇ。

ロビーの窓から雨が本降りの外の写真をスマホで撮ってみたんだけど、雨はほとんど写らなかった。私が下手なだけ?

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自宅の最寄駅までたどり着いてから、分厚い本を持ち歩いたわりにはあまり進まなかったので、久しぶりにコメダ珈琲に寄って読書タイム。まだ21時までなのね。閉店まで粘るのはあまり好きじゃないので、1時間ちょっと読んでラストオーダーの前に撤退。やっぱり宮部さん、すごいわー。

朗 報

朝イチで和訳文をクライアントに送信。その受取確認のメールを待たずにヨガスタジオへ。12時からのカラダほぐしヨガ。再開後初めて出たのがこのクラスで、イガイガのボールを使った筋膜リリースが気持ちよかったので、再び。

9人と少なく、のびのびできた。ほとんどストレッチだけで運動量が少なめだから、このプログラムだと物足りないという人も多いかもしれないけど、身体がガチンコチンになってしまいがちな私にとってのヨガはストレッチがメインなのでちょうどいい。

帰宅後ひと息ついてから、ウィーン国立歌劇場の「ドン・カルロ」。METでは意外にも1回しかライブビューイングの上映がなく、ウィーン版の配信はこれが3回め。演出は3回ともダニエル・アバドで、指揮者のクラウディオ・アバドのご子息であることを初めて知った。

ラモン・ヴァルガスドン・カルロとアレクサンドルー・モイシウクの大審問官は前回と同じで、ルネ・パーペのフィリッポⅡ世は1回めと同じ。1・2回めともエレーナ・ツィトコーワが演じたエポリ公女ははじめましてのベアトリス・ユリア・モンゾン。…と思ったらこの役名、エポリじゃなくエボリだった! ずっとエポリだと思っていた。恥ずかしいー。

今回のキャストになんの不満もないんだけど、なんといっても先週、フルラネット&ドミンゴで観ちゃってるからねぇ。パーペ様はまだ老いを嘆く年齢でもないし。エリザベッタのハステロスは、「アンドレア・シェニエ」でのマッダレーナが記憶に新しい。深窓のご令嬢が似合う人。

観ながらチクチク。丸いモチーフがひととおり終わった。

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ただ、黄色が目立つ右下のモチーフが最初にチクチクした部分で、その黄色い部分は糸が重なり合うため、先にある糸の上を通したり下を通したり、ケースバイケースで工夫するんだけど、最初だけにそれがまだうまくいっていなくて、上に通して目立ちすぎる糸が何本か。やり直しの予感…。

観終えてすぐに、とってもお久しぶりのクライアントから見積り依頼のメール。ちょうど大型案件が終わったばかりの絶妙なタイミング。10数時間との見積もりを返信し、ゴーサイン待ち。受注できるといいなぁ。

ニュースサイトに朗報が。歌舞伎座が8月に4部制での公演実施を決定したと。踊りの演目のみで幕間なしの完全入替制、席数を減らし、飲食も禁止だそうな。お茶も飲んじゃいけないのかしら。4部制のすべてを観るかどうかも悩むけど、複数の部を観る場合の食事も中では食べられないとしたらどうすればいいのか。詳報を待とう。

ようやく

昨日どうにか最後まで見直しを終えた和訳の修正作業。見直しの段階でもまだハテナの箇所がいくつかあったから、修正でもだいぶ時間がかかってしまった。疑問の箇所も一応、それなりに意味が通じるというか、どうしてこういう和訳にしたかを説明できる程度にはなったと思うんだけど、さて、どうかしらねぇ。

作業の間に、ピクチャー・イン・ピクチャー形式でBGM代わりに、ウィーン国立歌劇場のガラ・コンサート。豪華な顔ぶれで、たっぷり3時間強。コンサートの終了後に今期いっぱいで退く総裁を労うセレモニがあり、これがまた来賓ひとりひとりや本人の話が長くて、合計4時間超え。観客から総裁への拍手がおざなりでなく暖かかった。

22時すぎに修正が終わり、送ろうと思えばできたんだけど、日曜日の夜だし、まだテレワーク中のクライアントから明日の月曜日は出勤予定と連絡があったので、送信は明日にしようっと。

ウィーン国立歌劇場のオペラ限定の鑑賞ノートに貼る写真のコラージュを始めたら止まらなくなり、一気に13枚。それでもまだ通し番号93まで。

もともと愛用の手帳の下にだけ写真を貼っていたために厚みに偏りが出てしまったことで鑑賞ノートを作り、偏った厚みのせいで手帳の左側のページが書きにくいので7月以降は分冊版に切り替えるつもりでいたのだけれど、鑑賞ノートはこのまま続ければいいとして、手帳の厚みの偏りに慣れてきてしまったような…。今後は偏らないように気をつければ、今の手帳のままでもいいような気がするし、せっかく買った分冊版が無駄になるのももったいないし…。迷うー。

そんな今日のほのかな夕焼け。

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ワークショップ&レッスン

今日は楽しみにしていたニャンドゥティのワークショップ。2月1日が最後だったから、5か月近くぶり。長かったー。その間に、2月末の絵の作品展の間に進めていた四角いモチーフに続き、小さなエンジのモチーフと、同じ型紙でグリーンに替えて修正版、それでもうまくいかないところがあったので、今度は大きくしてカラフルにした第3弾と、計4枚のモチーフが完成。その第3弾もまだ反省点があったので土台の糸を青に替え、まだ途中の木枠を持参して、いそいそと国立へ。今回はアルパの先生のご自宅ではなく、ニャンドゥティの先生のご実家をお借りすることになり、国立駅の近くのポルトカフェというお店でランチをテイクアウトし、アルパの先生の車で連れて行って頂いた。ニャンドゥティの先生のお母様が住んでいらしたお家だそうで、とっても素敵。

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 テイクアウトのランチは、キッシュをメインにその他のお惣菜を選べるもので、写真の上の段の左から、おからとパセリのハーブサラダ、エビとアボカドのサラダ、鮭の味噌漬け焼き。どれも美味しかった ♪ ぶらんこ通りのポルトカフェ、今度レッスンのときにもイートインでも行ってみたい。

 完成したモチーフを見て頂いたあと、今のモチーフの真ん中をどうしようか迷っていたのでアドバイスを頂き、さらに今後のために新しい型紙を2枚頂いた。次回のワークショップまでにどこまでできるか分からないけど、楽しみ。他の皆さんもそれぞれに進んでいて、ワイワイとおしゃべりしながら作業をするのはやっぱりとても楽しい。

 ワークショップの終了後、先生の車で国立に戻り、アルパのレッスン。自宅のアルパの弦が1本、切れてしまったので、替えの弦を頂いた。弦の交換は慣れない作業で時間がかかりそうだから、今の仕事が片付くまでおあずけになりそう。

 2曲のおさらい。どちらもまだスムーズに弾くことができないので、次回まで持ち越し。

 国立駅前の nonowa が今日からリニューアルオープンだそうで、行きには列ができて入場制限がかかっていたのだけれど、帰りに寄ったらもう制限がなかったので入ってみた。新たにカルディができていて、そこには行列。その隣りに書店のスペースが移動しているのだけれど、今までは静かな空間だったのに、カルディから様々な声が聞こえるようになって雰囲気が変わってしまった。ちょっと残念。

 帰宅後、和訳の見直しを再開し、ようやく最後まで終わった。思った以上に手強かったー。修正は明日。

結果的に徹夜

金曜日は以前どおり毎週恒例に戻った酵素風呂の日だから、と夕べは早起きするために早めにベッドに入ったのに、なんとしても寝付くことができず、2時、3時と時間がだけが過ぎていき、4時になろうとしても目が冴えるばかりで、ああもう! と寝るのを断念。せっかく起きるなら、と和訳の見直しの続きを約3時間。

寝てないと汗が出ないかも、と思いつつ、せっかく雨の心配がなさそうなので、少しでも代謝を上げるために自転車で出かける。

やっぱり太ももが冷えてるのよねぇ。なので酵素浴の直前に手のひらでゴシゴシとマッサージ。それだけでだいぶ違う気がする。15分の酵素浴後には太ももにも米ぬかがビッシリ。気候のせいか汗がよく出て安心した。

幸いまだ冷房が入っていないタリーズで、身体を冷やさないようにホットのカフェオレを楽しみながら、和訳の見直しの続きを1時間半ほど。11時を回った頃にお腹が空いてきたので、サイゼリヤでランチ。ここでは見直しはせず、スーパーで買物だけして帰宅。帰り道に通りかかった公演の入り口で、樹々の緑がとてもきれいだったので、自転車をとめてスマホで撮ってみた。

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帰宅後なんやかやと雑用を済ませ、気合を入れ直して仕事の続き。ずっと意味が分からずに何度も調べていたフレーズの用例を片っ端から拾い読みしているうちに、ようやくひとつだけその意味を解説してくれている用例に行き当たった。文脈から類推していたのが大きくはずれていなくて安心したけど、確信が持てずにいたから、どこのどなたか知らない記事の筆者に感謝しなくちゃ。

昨日と同じパターンで、食事休憩をかねてウィーン国立歌劇場のオペラを鑑賞。しばらく前にMET版の配信を観たベッリーニの「夢遊病の女」で、エルヴィーノ役はMET版と同じファン・ディエゴ・フローレス夢遊病のアミーナはダニエラ・ファリーで、いつものコメディエンヌとしての魅力とは違う一面を見せてくれた。

マルコ・アルトゥーロ・マレッリの演出はMET版と大きく違い、披露宴会場が舞台で、アミーナが眠り込んでしまうのはロドルフォ伯爵の部屋のベッドではなく、その披露宴会場の床の上。MET版では伯爵が若い二人のお父さん世代だったのに対し、今回はフローレスと同世代のルカ・ピサローニだから、浮気を疑われることにリアリティがある。舞台奥の窓の向こうにスイスの山並みが見え、エルヴィーノが怒って婚約破棄を言い渡した後、窓から吹雪が吹き込んでくる。それが彼の心理状態を思わせてとても効果的。

2017年1月13日の公演で、長く続いたカーテンコールの最後に客席からハッピー・バースデーの合唱が始まり、笑顔で応えるフローレスに共演者からも拍手。彼は以前、子供が生まれた直後にMETのライブビューイング用の映像が撮影される舞台に出演し、幕間のインタビューでその喜びを語っていたこともある。なんかこう「持ってる人」なのよねぇ。

さて、仕事仕事。ある段落の後半がまるまる意味が取れなくて、結局そのままになってしまった。悔しい~。

アガパンサス

今日は自宅にこもって和訳の見直しの続き。郵便物だけ取りに行ったら、マイナンバーの個人カードができたのでいつでも受け取りOKという通知が届いていた。区役所はイマイチ不便な場所にあるものの、マルイの中にある区民事務所でもいいそうな。よかったー。

斎藤さんの OTTAVA Andante をBGMに和訳を進め、ちょうど番組が終わる頃に集中力が途切れてきたので中断。ウィーン国立歌劇場で去年12月にライブ配信された「オルランド」が再び配信されていて、ライブのときには最初の1時間ぐらい字幕が出なかったのと、川久保玲さんのコムデギャルソンが担当した衣装が素晴らしくて、ファッションショーとしても楽しめる作品なので再視聴。主人公が男性から女性に変わってしまう奇抜な物語なので、女性解放とかLGBTの問題を取り上げるのは自然なんだけど、後半、原作を離れて反戦から幼児虐待、さらには地球を守れと環境保護も訴え、ちょっと主張を盛り込みすぎで、主人公の物語がかすんでしまうのが残念。それにしても衣装の素晴らしさといったら!

さて、休憩にしては長すぎる中断のあと、見直しを再開。それなりに進んではいるものの、和訳時に悩んだ箇所はやっぱり見直しの際にも悩んでしまい、まだまだ先が見えないわー。

何もなくて困ったときのお花の写真。アガパンサス。珍しく知ってた! でも和名の「紫君子蘭」のほうが素敵。

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絵の教室

土曜日から水曜日にお引越ししてから2回めの絵の教室。5月の最初の教室に持参した「神社の境内のケーキ屋さん」ラ・ローズ・ジャポネの「ピクシー」というケーキがとても美味しくて好評だったのだけれど、そのときはまだWさんがお休み中で、召し上がって頂けなかった。そのWさんも復帰されたので、Wさんにはピクシーを、他のメンバーには別のケーキをとあれこれ迷って1つずつ違う種類を購入。土・日はいつも行列ができているのに、平日に変わったおかげでスムーズに買えてよかった。

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石田ゆり子さんがインスタグラムにアップしていたクスノキの写真をもとに、テンペラと油絵の混合技法で描いている絵の続き。今回はテンペラは使わず油絵具のみで、まず葉の部分に色を重ねてさらに深みを出してから、今まで省略したままだった細い枝を描き入れていく。何層にも葉の色を重ねてある上に枝の色がのるのか心配だったんだけど、まったく問題なく、むしろ葉の陰を思わせて自然な感じ。ところどころ葉の間からのぞく空の色も入れてみた。ちょっと暗いかなぁ。次回、枝に光が当たっている部分や空の色の調整その他のディテールを描き込めば完成できるかも。(写真はまだ描きかけのクスノキの絵の一部だけ。)

手織やニャンドゥティの教室も再開され、さらに仕事も入った結果、自宅で描いていたハナミズキと牡丹の絵がその後は手つかずのまま。さらに、今のクスノキを描き始める前に、民族衣装を着た男性の絵を下描きまで進めていた。未完成の絵が3枚も。次の作品展はいつもより点数が多くなりそう (^^)

ケーキはどれも好評だった。私のは「フランボラ」。フランボワーズの酸味とやさしい甘み。ここのケーキは甘すぎないのがいい。

スタート時間が諸般の事情で16時半と以前より30分遅くなったこともあり、すっかり早寝の習慣がついてしまったというWさんと夕食をご一緒できなくなってしまったのは寂しい限り。I さんとそのご子息と3人で焼き肉。タンにハラミ、ナムルにビビンバ、そしてこのお店で特にお気に入りのナスのチヂミ。美味しかったー。