「獏の耳たぶ」の続きが読みたくて、午後にコメダ珈琲へ。また駐輪シールを忘れてしまった、と思いながら見上げた空。
後半を一気読み。取り違えられたまま育った子を本来の親のもとに戻すのかどうか。それがそのまま結末にならないところがすごい。また、二人の母親の心情を生々しいほど描き尽くしているので、出産はおろか結婚さえ経験していない私でも(一応、女性だからか)共感できる。彼女たちと二人の子どもの今後に思いを馳せながら、買い物を済ませて帰宅。
夕べはずっとテニス観戦で「星野源のオールナイトニッポン」を聴き逃してしまったので、タイムフリーで聴く。そういえば源さんのラジオでおなじみの寺坂さん、ちょっと前に「チコちゃんに叱られる!」でのど自慢で鐘を鳴らす理由の解説をしていらした。デパートおたくでもあるし、守備範囲が広いなぁ。
今夜がパラリンピックでの車いすテニスの最終日。まず男子シングルス3位決定戦で、フェルナンデスがデラプエントに圧勝。長く国枝さんとも戦ってきた彼がメダルを手にすることができてよかった!
そのあといよいよ決勝で、小田くんがヒューエットと対戦。最初のゲームでヒューエットがショットの直後、足の付け根当たりを押さえて顔を歪め、そのあとメディカルタイムで心配になったけれど、その後は怪我の影響もなさそうで、二人とも運動量が半端なく、息詰まる激しいラリーの応酬。フルセットにもつれこみ、ヒューエットがマッチポイントを握る。これをしのいだ小田くんがそのあと4ゲーム連取して優勝! なんという展開。最初から、勝ったら車いすごとコートに倒れ込むつもりで、タイヤがはずれなかったら自分ではずそうと考えていたというのがなんとも小田くんらしい。デフロートと同様にヒューエットも反対側のコートから移動してきて、タイヤを拾い上げてハグ。優しいなぁ。
それにしても、男女ともに日本勢が優勝ってすごくない?? 上地さんは、国枝さんの引退後にアドバイスを受け、今回の試合中、何度も解説席の国枝さんを見上げて勇気をもらっていたというし、小田くんは足の病気を患ったあと、ロンドン五輪での国枝さんの試合を見て車いすテニスを始めたという。国枝さんが撒いた種が大輪の花を咲かせたんだなぁ。「日本のテニス選手が勝てないのはなぜだと思うか」と日本人の記者にきかれたフェデラーが「日本には国枝慎吾がいるじゃないか」と答えたのは有名な話。
「オードリーのオールナイトニッポン」はいつもどおりリアルタイムで聴いた。その間だけ少し手織を進めたけれど、まだまだだなぁ。